世界のトップ100・G1レース、日本は10レースがランクイン(国際)[開催・運営]
IFHA(国際競馬統轄機関連盟)が3月3日に発表した“世界のトップ100・G1レース”に、米国と豪州は多くのG1レースをランクインさせた。
このランキングは、G1レースにおける過去3年間の上位4着馬のレーティング(ロンジンワールドベストレースホースランキング)の平均に基づいている。
トップ100にランクインしたのは、12ヵ国の39競馬場で開催されたG1レースであり、開催国の内訳は、以下の通りである。
豪州:26レース | アラブ首長国連邦:5レース |
米国:23レース | カナダ:1レース |
英国:16レース | ドイツ:1レース |
日本:10レース* | アイルランド:1レース |
フランス:9レース | シンガポール:1レース |
香港:6レース | 南アフリカ:1レース |
*:ジャパンカップ(8位)、有馬記念(11位)、宝塚記念(22位)、天皇賞(秋)(28位)、安田記念(45位)、天皇賞(春)(51位)、東京優駿(日本ダービー)(63位)、皐月賞(69位)、スプリンターズS(89位)、マイルチャンピオンシップ(97位)。
2012年〜2014年にトップのG1レースとなったのは、ヨーク競馬場で施行される英インターナショナルSであり、レーティング124.17を獲得した。このレースの近年の勝馬としては、フランケル(Frankel)、デクラレーションオブウォー(Declaration of War)、オーストラリア(Australia)があげられる。
トップ10は、以下の通りである。
競走名 | 開催場 | レーティング | |
1 | 英インターナショナルS | ヨーク | 124.17 |
2 | 凱旋門賞 | ロンシャン | 123.67 |
3 | 英チャンピオンS | アスコット | 123.5 |
4 | BCクラシック | 持ち回り | 123.42 |
5 | プリンスオブウェールズS | アスコット | 123.33 |
6 | ジャックルマロワ賞 | ドーヴィル | 123.17 |
7 | キングジョージ6世&クイーンエリザベスS | アスコット | 123.00 |
8 | ジャパンカップ | 東京 | 122.92 |
9 | BCターフ | 持ち回り | 122.58 |
10 | 愛チャンピオンS | レパーズタウン | 122.17 |
競走距離カテゴリー別のトップは、以下の通りである。
競走距離カテゴリー | 競走名 | 開催場 | レーティング |
スプリント (1000m – 1300m) |
ライトニングS(1000m) | フレミントン | 119.58 |
マイル (1301m – 1899m) |
ジャックルマロワ賞(1600m) | ドーヴィル | 123.17 |
インターミディエイト (1900m – 2100m) |
英インターナショナルS(2080m) | ヨーク | 124.17 |
ロング (2101 m – 2700 m) |
凱旋門賞(2400m) | ロンシャン | 123.67 |
エクステンデッド (2701m以上) |
天皇賞(春)(3200m) | 京都 | 117.67 |
また、牝馬限定G1レースのトップは、ヴェルメイユ賞(ロンシャン競馬場・レーティング117.50)である。
このトップ100は、世界一の騎手、すなわちワールドベストジョッキー賞(Longines World’s Best Jockey Award)の受賞者を決定する判定基準にもなる。
2015年ワールドベストジョッキー賞は、2014年12月1日〜2015年11月30日に施行される。トップ100のG1レースにおけるパフォーマンスに基づいて決定される。各騎手は、優勝12ポイント、2着6ポント、3着4ポイントを獲得できる。
世界のトップ100・G1レース全体については、以下を閲覧されたい。
http://jra.jp/news/201503/pdf/030601.pdf
By Blood-Horse Staff
(関連記事)海外競馬情報 2014年No.10「ワールドベストジョッキー賞設立で世界一の騎手が決定される(国際)」
[bloodhorse.com 2015年3月3日「IFHA Releases List of Top 100 Group I Races」]