ゴールデンホーン、ヨーロッパ年度代表馬に(欧州)[その他]
ゴールデンホーン(Golden Horn ジョン・ゴスデン厩舎)は、英ダービー(G1)、エクリプスS(G1)、愛チャンピオンS(G1)、凱旋門賞(G1)の優勝にカルティエ賞年度代表馬のタイトルを加えたことで、輝かしい2015年の総仕上げを行った。
G1・4勝馬ゴールデンホーン(生産者&馬主:アンソニー・オッペンハイマー氏)は、ソロウ(Solow)、ムハーラー(Muhaarar)、レガティッシモ (Legatissimo)を抑えて、年度代表馬に輝いた。さらに、ムハーラー、グレンイーグルス(Gleneagles)、ジャックホッブス(Jack Hobbs)を抑え最優秀3歳牡馬のタイトルも手に入れた。
世界中でゴールデンホーン(父ケープクロス)のレーティングを上回るのは、米国三冠馬でBCクラシック(G1)を制したアメリカンファラオ(American Pharoah)だけである。また、ゴールデンホーンはフランキー・デットーリ(Frankie Dettori)騎手のキャリアを再び高めるのに寄与した。
年度代表馬のタイトルを逃した3頭は他の賞を獲得した。フレディ・ヘッド(Freddy Head)調教師が管理する5歳せん馬ソロウは最優秀古馬に選出され、無敗でG1・5勝を挙げた今シーズンを締めくくった。
チャーリー・ヒルズ(Charlie Hills)調教師の管理馬で、短距離レースでG1・4勝を挙げたムハーラーは、最優秀短距離馬に選出された。一方、英1000ギニー(G1)、ナッソーS(G1)、メイトロンS(G1)の勝馬レガティッシモは最優秀3歳牝馬部門でトップに立った。
もう1頭の3歳牝馬、セントレジャー(G1)と英チャンピオンズフィリーズ&メアーズS(G1)を制したシンプルヴァース(Simple Verse)は、最優秀長距離馬に選出された。一方、エイダン・オブライエン(Aidan O’Brien)調教師は、エアフォースブルー(Air Force Blue)が最優秀2歳牡馬、マインディング(Minding)が最優秀2歳牝馬に選出されたことで、2歳部門を完全に制覇した。
馬以外の部門では、ジャック・ベリー(Jack Berry)氏が資金集めに貢献したことで、功労賞を受賞した。同氏は今年、ヨークシャー州モールトンに総工費300万ポンド(約5億5,500万円)のジャックベリーハウス(負傷騎手基金のリハビリ施設)をオープンさせた。
カルティエ賞の競馬担当顧問であるハリー・ハーバート(Harry Herbert)氏は、次のように語った。「ジャック・ベリー氏はその生涯を競馬に捧げており、2015年のジャックベリーハウスのオープンは、同氏が負傷騎手のために行った惜しみない努力の永遠の証しです。ベリー氏の功労賞の受賞を発表することを嬉しく思います」。
2015年カルティエ賞受賞馬・受賞者
最優秀2歳牡馬 – エアフォースブルー
最優秀2歳牝馬 – マインディング
最優秀3歳牡馬 – ゴールデンホーン
最優秀3歳牝馬 – レガティシモ
最優秀短距離馬 - ムハーラー
最優秀長距離馬 - シンプルヴァース
最優秀古馬 – ソロウ
年度代表馬 – ゴールデンホーン
功労賞 – ジャック・ベリー氏
By Stuart Riley
(1ポンド=約185円)
[Racing Post 2015年11月11日「Horse of the year – Horn lands top Cartier award」]