キーンランド協会、韓国最高賞金額のレースのスポンサーとなる(韓国)[開催・運営]
韓国馬事会(Korea Racing Authority: KRA)とキーンランド協会(Keeneland Association)は7月6日、第1回キーンランド・コリアカップ(ダート1800m)を開催することを発表した。9月11日(日)にソウル競馬場において、国際競馬デーの一環として施行されるこのレースの総賞金は、10億ウォン(約9,000万円)に上る。
また同日、総賞金7億ウォン(約6,300万円)の第1回キーンランド・コリアスプリント(ダート1200m)も施行される。
両競走は国際競走であり、香港・シンガポール・日本・欧州・豪州・NZ・米国・アラブ首長国連邦からの参戦が期待されている。
KRAの競走担当専務理事のヤンテ・パク(Yang Tae Park)氏は、こう語った。「この3年間、ソウル競馬場での国際競走は日本やシンガポールから出走馬を集めて成功しています。また最近、韓国は国際セリ名簿基準書(International Cataloguing Standards book)のパートII国に昇格しました。これに続き、韓国最高賞金の第1回キーンランド・コリアカップの開催を発表することを嬉しく思います。私たちは今後数年において、コリアカップをアジアの一流国際競走の1つとして発展させて行くつもりです」。
コリアカップのスポンサーを務めるのは、キーンランド協会である。同協会は長年にわたり韓国競馬界と良い関係を築いてきている。多くの韓国の競馬関係者が、韓国の競馬と生産を強化するために、キーンランドのセリに参加して米国のサラブレッドを購買してきた。
海外からの遠征馬に加えて、キーンランドで購買されて現在韓国を拠点とする馬にも、米国産馬の代表として、これらのレースに出走する資格が与えられる。
キーンランド協会のビル・トマソン(Bill Thomason)理事長は、「キーンランド協会はこのワクワクするような競馬イベントを成功させるために、KRAと協力することを嬉しく思っています。長年、キーンランド協会はセリを通じて韓国のホースマンと実り多い関係を築いてきました。KRAが世界の競走馬をソウルに迎えようとしている今、彼らを支援することを楽しみにしています」と語った。
KRAは2013年、ソウル競馬場で初めて国際競走を施行し、日本から3頭の出走馬を集めた。2014年、アジアチャレンジカップと名付けられたこの国際競走には、新たにシンガポールからの参戦があり、シンガポール調教馬エルパドリーノ(El Padrino)が優勝した。その翌年の2015年は、キーンランドで購買され韓国で調教されたチェガンシラー(Choegang Schiller)が同レースを制した。2016年1月には、ドバイワールドカップカーニバルに韓国調教馬が初めて参戦した。
パク氏は、「韓国競馬は目覚ましく発展しています。韓国の競馬ファンがソウル競馬場で質の高い国際競走を観戦できることを望んでいます。また、私たちが韓国競馬の国際化に熱心であることを見せたいと思います」と語った。
By Blood-Horse Staff
(1ウォン=約0.09円)
(関連記事)海外競馬ニュース 2015年No.45「韓国の新設国際競走、南アフリカの出走馬を期待(韓国)」
[bloodhorse.com 2016年7月6日「Keeneland to Sponsor Lucrative Races in Korea」]