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海外競馬ニュース
2017年08月31日  - No.34 - 2

シンガポールの国際レース、2019年に再開(シンガポール)[開催・運営]


 シンガポールターフクラブ(Singapore Turf Club)は2015年、シンガポールの競馬の注目度を高めるという目標が達成されたとして、2つの国際レースを廃止した。それから2年が経ち、同クラブはこれらのレースを2019年に再開することを発表した。

 シンガポールエアラインズインターナショナルカップ(G1)とクリスフライヤーインターナショナルスプリント(G1)は、それぞれ2000年と2001年に設立された。これらのレースは常に世界中の注目を集めていたが、2015年に廃止された。

 2001年インターナショナルカップ(2000m)をエンドレスホール(Endless Hall)で制したニューマーケットのルカ・クマーニ(Luca Cumani)調教師は、廃止のニュースについて「残念だ」と述べていた。またフランキー・デットーリ騎手とサイード・ビン・スルール(Saeed Bin Suroor)調教師のコンビも、グランデラ(Grandera)で2002年インターナショナルカップを制している。

 同レースは2000mで施行されてきたが、2019年からは総賞金300万シンガポールドル(約2億4,000万円)のマイルレースとなる。

 一方、英国調教馬がインターナショナルスプリント(1200m)を制したことはないが、フランス調教馬ではアイアンマスク(Iron Mask クリケット・ヘッド-マアレク厩舎)が2001年に優勝している。また、2008年には豪州の伝説的なスプリンターのテイクオーバーターゲット(Takeover Target)がこのレースを制し、その1ヵ月後にキングズスタンドS(G1 ロイヤルアスコット開催)で優勝している。

 インターナショナルスプリントは2019年から、同じ距離で施行されているレースをリニューアルする形で実施される。総賞金は135万シンガポールドル(約1億800万円)となる。

 これらのレースは以前と同様、5月の第3日曜日に施行される予定。国際レースの復活は、シンガポールの競馬番組について行われる多くの微調整の1つである。この他、2018年のレース数は前年の900レースから800レースに減らされ、クラス5のレースの総賞金は3万5,000シンガポールドル(約280万円)から2万シンガポールドル(約160万円)に引き下げられる。一方未勝利戦の総賞金は、若くて質の高い馬への投資を馬主に促すために、7万5,000シンガポールドル(約600万円)から8万5,000シンガポールドル(約680万円)に引き上げられる。

 シンガポールターフクラブの理事長兼CEOであるチョン・ブー・チン(Chong Boo Ching)氏はこう述べた。「2018年競馬シーズンから開始する新規構想について発表することを嬉しく思います。この構想が競馬の質を向上させるだけでなく、シンガポール競馬への国際的支持を高めることに、私たちは楽観的な見通しを持っています」。

By James Burn

(1シンガポールドル=約80円)

(関連記事)海外競馬ニュース 2015年No.39「シンガポール国際レースが廃止(シンガポール)

[Racing Post 2017年8月25日「International races to return in bid to boost global popularity」]


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