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2018年02月08日  - No.5 - 1

ブリーダーズカップにBCジュベナイルターフスプリントを追加(アメリカ)[開催・運営]


 今年のブリーダーズカップ開催(11月2日・3日)に新たに1レースが追加される。それは総賞金100万ドル(約1億1,000万円)のBCジュベナイルターフスプリントである。これによりチャーチルダウンズ競馬場(ケンタッキーダービーの舞台)で今年施行されるブリーダーズカップ競走は全14レースとなる。

 BCジュベナイルターフスプリントは芝5½ハロン(約1100m)で行われる2歳限定レースである。これには欧州のホースマンが大きな関心を寄せるかもしれない。

 近年、リステッド競走(準重賞)"ジュベナイルターフスプリント(芝 約1000m)"がブリーダーズカップの前座レースとして施行されており、激しい競走が繰り広げられてきた。昨年デルマー競馬場で施行されたこのレース(スポンサーはカタール)では、エイダン・オブライエン厩舎のデクラレーションオブピース(Declarationofpeace)が優勝し、1着~4着を欧州調教馬が占めた。

 他のブリーダーズカップに関するニュースでは、BCスプリント(G1)の総賞金が50万ドル(約5,500万円)引き上げられ200万ドル(約2億2,000万円)となった。これにより、ブリーダーズカップ競走(全14レース)の賞金総額は3,000万ドル(約33億円)を超えることになる。

 ブリーダーズカップ協会の競走・登録担当上席副理事長であるドラ・デルガド(Dora Delgado)氏はこう語った。「ジュベナイルターフスプリントの昇格は、北米での芝レースの人気の高まりに応じたものです。また、世界中の芝スプリント向きの種牡馬に対するニーズを満たすことでしょう」。

 「毎年、BCジュベナイルターフ(G1)とBCジュベナイルフィリーズターフ(G1)には出走可能頭数を超える登録があり、ブリーダーズカップ競走の中でも人気があります。BCジュベナイルターフスプリントも北米や海外のホースマンにとって魅力的なものとなると思います。また、北米の競馬場は同条件のレースを施行することに関心を持つようになるでしょう」。

 ブリーダーズカップ協会の役員たちは、今回昇格したBCジュベナイルターフスプリントがBCマラソン(現在はG2に格下げされ前座レースとして施行)やBCジュベナイルスプリント(わずか2回施行した後に廃止)のようなダート競走よりも成功することを望んでいる。これらのレースは、ブリーダーズカップのステータスを数年維持しただけで、標準以下の出走頭数しか引き付けなかった。

By Nicholas Godfrey

(1ドル=約110円)

[Racing Post 2018年2月1日「$1m Juvenile Turf Sprint added to Breeders' Cup menu」]


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