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2013 オーデマ・ピゲ・クイーン・エリザベスII世カップ(G1)及びチャンピオンズマイル(G1)の要綱
平成25年2月15日 現在

2013年は4月28日(日)にオーデマ・ピゲ・クイーン・エリザベスII世カップ、 5月5日(日)にチャンピオンズマイル、がそれぞれ施行されます。

予備登録: 3月18日(月) 現地時間午後6時締切 登録料無料

2011年12月の香港国際競走から、調教において騎乗者は安全鐙を使用することが義務付けられるようになりましたので、遠征の際には必ず安全鐙をご用意ください。
※ また、2012年12月の香港国際競走から、調教においてもレースにおいても、騎乗者はゴム製あるいは人工素材で出来た手綱を使用することが義務付けられるようになりましたので(※布製もしくは革製の手綱は使用不可!!!)、遠征の際には必ずこのルールに該当する手綱をご用意ください。

目次

要綱

1. 連絡先
2. 予備登録
3. 追加登録
4. 出走馬選出
5. 出馬登録料及び騎手登録料
6. 通則
7. 賞金
8. 航空券、宿泊、香港での移動(馬主・調教師・騎手)
9. 航空券、宿泊、香港での移動(調教助手・厩務員)
10. その他の情報
11. ホースマンガイド
(1) 保険
(2) 免許
(3) 広告およびスポンサーについて
(4) 競走前面接
(5) 無制裁証明書(クリアランス)
(6) 見習騎手
(7) 保護ベスト・ヘルメット
(8) 騎手乗馬ズボン
(9) 騎手に対する検査
(10) 騎手の負担重量超過許容範囲
(11) 馬の輸送
(12) 薬物・アルコール検査
(13) 飼料・敷料・ 水(厩舎)
(14) 馬装具について
(15) 馬場および天候
12. 獣医関係および諸手続
(1) 重要な日程
(2) 重要な事項
(3) 出発前・到着後検査、検疫手続、治療処置、薬物検査
(4) 予防接種と検疫
(5) 治療及び禁止薬物
(6) 装蹄
(7) 競走馬の診療
(8) 発走練習
(9) 香港に一時的に滞在する馬に関する獣医規定



要綱

オーデマ・ピゲ・クイーン・エリザベスII世カップ(G1) 2013 3年4月28日(日)シャティン競馬場
(2000m、芝、3歳以上): 総賞金14,000,000香港ドル (約1億6,800万円)

チャンピオンズマイル(G1) 2013年5月5日(日)シャティン競馬場
(1600m、芝、3歳以上): 総賞金12,000,000香港ドル (約1億4,400万円)


予備登録と出馬投票


予備登録
3月18日(月) 現地時間午後6時締切 登録料無料


追加登録
オーデマ・ピゲ・クイーン・エリザベスII世カップ:4月8日(月) 現地時間午後5時締切 
登録料:140,000香港ドル(約168万円)当該競走の総賞金の1%
チャンピオンズマイル:4月15日(月) 現地時間午後5時締切 
登録料:120,000香港ドル(約144万円)当該競走の総賞金の1%
(予備登録を済ませた場合は必要なし)


出馬投票
オーデマ・ピゲ・クイーン・エリザベスII世カップ: 4月25日(木) 現地時間午前8時締切
出馬登録料:140,000香港ドル(約168万円)当該競走の総賞金の1%
騎手登録料:2,000香港ドル(約2万4千円)
チャンピオンズマイル: 5月2日(木) 現地時間午前8時締切
出馬登録料:120,000香港ドル(約144万円)当該競走の総賞金の1%
騎手登録料:2,000香港ドル(約2万4千円)


枠順抽選会
オーデマ・ピゲ・クイーン・エリザベスII世カップ:4月25日(木) 現地時間午前10時
チャンピオンズマイル:5月2日(木) 現地時間午前10時


※香港ジョッキークラブは、選出馬とその関係者に交通・宿泊パッケージを提供する。


1香港ドル=12円で換算(日本円は参考まで)

●オーデマ・ピゲ・クイーン・エリザベスII世カップ(G1)


4月28日(日)施行、2000m、芝、3歳以上
総賞金:14,000,000香港ドル (約1億6,800万円)

負担重量 北半球馬 南半球馬
4歳以上 牡、セン馬 57 kg 57 kg
4歳以上 55.25 kg 55.25 kg
3歳 牡、セン馬 51.25 kg 54 kg
3歳 49.5 kg 52 kg
着順 香港ドル 日本円(参考)
1 7,980,000 95,760,000
2 3,080,000 36,960,000
3 1,400,000 16,800,000
4 800,000 9,600,000
5 460,000 5,520,000
6 280,000 3,360,000
合計 14,000,000 168,000,000

※フリーランス騎手および見習い騎手に対する減量は無し。

●チャンピオンズマイル(GI)


5月5日(日)施行、1600m、芝、3歳以上
賞金総額: 12,000,000香港ドル(約1億4,400万円)

負担重量 北半球馬 南半球馬
4歳以上 牡、セン馬 57 kg 57 kg
4歳以上 55.25 kg 55.25 kg
3歳 牡、セン馬 53.5 kg 55.75 kg
3歳 51.25 kg 54 kg
着順 香港ドル 日本円(参考)
1 6,840,000 82,080,000
2 2,640,000 31,680,000
3 1,200,000 14,400,000
4 680,000 8,160,000
5 400,000 4,800,000
6 240,000 2,880,000
合計 12,000,000 144,000,000

※フリーランス騎手および見習い騎手に対する減量は無し。

1.連絡先

Mr. William A Nader (ウィリアム・A・ネイダー)
Executive Director, Racing (競走担当理事)
The Hong Kong Jockey Club (香港ジョッキークラブ)

Tel: (852) 2966 5901 Fax: (852) 2966 7800
Email: william.a.nader@hkjc.org.hk
ウェブサイト:
http://www.hkjc.com/english/ (香港ジョッキークラブ)
http://www.hkjc.com/english/qeii (オーデマ・ピゲ・クイーン・エリザベスII世カップ)
http://racing.hkjc.com/racing/english/international-racing/bmwcm/index.aspx
(チャンピオンズマイル)

海外遠征馬コンサルタント
Mr. Mark Player(マーク・プレイヤー)
International Thoroughbred Solutions Pty Ltd

Tel: (61) 3 9857 7482 Mobile: (61) 415 497 787
Email: mark@markplayerits.com

国内での登録申込みおよび照会先:
(公財)ジャパン・スタッドブック・インターナショナル・国際業務部 (担当:田中)

〒105-0004 東京都港区新橋4-5-4 JRA新橋分館6F
Tel: 03(3434)5002 Fax: 03(3432)4668 Eメール: https://www.jairs.jp/inquiry/index.php
ウェブサイト: https://www.jairs.jp/


2.予備登録


(1) 予備登録料は全て無料で、締切日は2013年3月18日(月)(香港時間午後6時)である。

(2) 海外からの登録は、登録用紙に記入の上ファックスもしくは郵便で送付されたもの、またはe-form(インターネット上での登録用紙 www.hkjc.com/english/qeii 又は www.hkjc.com/english/championsmile) により送信されたもののみ受理される。

(3) 香港ジョッキークラブ(HKJC)はいかなるときも、既に出馬登録を受理または受理しないに拘わらず、その裁量において登録を拒否する権利を有する。

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3.追加登録

(1) 追加登録(外国馬)

[1] 予備登録をしていない馬は、オーデマ・ピゲ・クイーン・エリザベスII世カップについては4月8日(月)現地時間午後5時までに、チャンピオンズマイルについては4月15日(月)現地時間午後5時までに、それぞれ追加登録ができる。

[2] 追加登録料は当該競走の総賞金の1%にあたる額(香港ドル)を下記のHKJCの銀行口座に、オーデマ・ピゲ・クイーン・エリザベスII世カップについては4月10日(水)午後5時までに、チャンピオンズマイルについては4月17日(水)午後5時(香港時間)までに、それぞれ振り込まなければならない。

受取先:THE HONG KONG JOCKEY CLUB
銀行名:HONG KONG & SHANGHAI BANKING CORP. LTD
1 QUEEN'S ROAD CENTRAL, HONG KONG
口座番号:002-241354-001
Swift code:HSBCHKHH
振込み額:
オーデマ・ピゲ・クイーン・エリザベスII世カップ:140,000香港ドル(約168万円)
チャンピオンズマイル:120,000香港ドル(約144万円)

[3] 選出馬発表後の追加登録料の返還は行わない。


4.出走馬選出

オーデマ・ピゲ・クイーン・エリザベスII世カップおよびチャンピオンズマイルの出走馬選出は、以下の方法で行われる。

(1) ハンデキャッピングおよび番組走企画部長は、各競走に予備登録または追加登録された各馬にレーティングをつける。

(2) このレーティングが選出過程の基本となるが、選考委員会はその他の関連情報を全て考慮する。

(3) 各レースの出走可能頭数は14頭である。

(4) HKJCは、各競走の出走馬全体の質を確保するために選出権を持ち、登録馬が登録競走で十分能力を発揮する水準と可能性を慎重に考慮した後、各競走の出走頭数を決定する唯一の権限を有する。しかし、各競走で出走頭数が14頭に達していないからといって、香港馬、外国馬、それぞれの登録馬が選出される保証はない。

(5) HKJCの選考委員会は、各競走の出走馬を決める唯一の権限(決定権)を有し、選考委員会の決定が最終決定となる。

(6) 選出馬の公式発表後は、出走競走を他の競走に変えることはできない。

(7) オーデマ・ピゲ・クイーン・エリザベスII世カップについては4月8日まで、チャンピオンズマイルについては4月15日までの競走成績が考慮される。


5.出馬登録料および騎手登録料

(1) 外国の馬主は、当該競走の出馬登録料(香港ドル:総賞金の1%)と騎手登録料2,000香港ドル(約2万4千円)(1,000香港ドルはHKJCが徴収)を、オーデマ・ピゲ・クイーン・エリザベスII世カップについては、4月24日(水)銀行営業時間(香港時間)までに、HKJCの指定口座(下記参照)に香港ドルにて振込まなければならない。チャンピオンズマイルについては、5月1日(水)銀行営業時間(香港時間)までに振込まなければならない。

受取先 :THE HONG KONG JOCKEY CLUB
銀行名 :HONG KONG & SHANGHAI BANKING CORP.LTD
1 QUEEN'S ROAD CENTRAL, HONG KONG
口座番号 :002-241354-001
Swift code:HSBCHKHH
振込み額 :
オーデマ・ピゲ・クイーン・エリザベスII世カップ: 142,000香港ドル(約170万円)
チャンピオンズマイル: 122,000香港ドル(約146万円)

振込み用紙控えのコピーをHKJC・国際競走部(Hong Kong Jockey Club, International Racing Department: fax- (852)2966-7000)へファックスすること。振込み用紙控えには、登録競走名・馬名・送金者名を(英語で)明記のこと。

(2) 香港の馬主は、当該競走の出馬登録料と騎手登録料2,000香港ドルを月極メンバー口座から徴収される。

(3) 出馬登録料は、HKJCの獣医委員によって4月28日(日)に施行されるオーデマ・ピゲ・クイーン・エリザベスII世カップ又は5月5日(日)に施行されるチャンピオンズマイルに出走が不適当であると証明された場合に限り返還される。また騎手登録料については、騎手による当該競走の検量前に出走馬が取り消しとなった場合に限り返還される。


6.通則

(1) オーデマ・ピゲ・クイーン・エリザベスII世カッフおよびチャンピオンズマイル゚への登録および出走は、HKJCの競馬施行規程および規則に則って行われる。

(2) HKJCは、理由を明らかにすることなく、馬の登録を受理または拒否する最終的権限を有し、出馬登録を受理していたとしても、いかなるときも登録を拒否する権限を有する。

(3) オーデマ・ピゲ・クイーン・エリザベスII世カップ及びチャンピオンズマイルはHKJCにより施行され、HKJCは次のことについて権限を与えられ、保有する。

a) 競走名
b) 競走および競走名に関連したスポンサー関連の全権利
c) 競走および競走名の著作権期間中の放送、放映、複製、映像送信は手段を問わず、また映像のみ、音声のみを問わず全ての権利はHKJCが保有する。さらに/もしくは世界の各国(地域)の法律に規定される著作権ないし(および)類似の権利についてはHKJCが保有する。

(4) 馬主、調教師、騎手は、香港滞在中下記のことを遵守すること。
a) HKJCが招待する公式行事に出席すること。
b) HKJCが求める際、マスコミとマスコミ代表者からのインタビューに、(レース直後を含む)合理的な時間であれば随時対応できるようにすること。
c) HKJCの要請あるいは許可した場合を除き、広報・宣伝活動をしないこと。

(5) HKJCの理事会は、その裁量において競走を延期または中止、又はその絶対的な裁量において規約と条件を変更する権限を有する。


7.賞金

賞金配分率
・馬主 70〜80%(1着)、75〜85%(2〜6着)
・調教師 10%(1〜6着)
・騎手 10%(1着)、5%(2〜6着)
・厩舎 最大10%(1〜6着)

※賞金は、各馬主、調教師、騎手の銀行口座に、香港ドルまたは希望に応じて他の通貨(振込時のHKJCの一般為替レート)にて支払う。香港では馬主の収入については非課税だが、海外からの調教師および騎手の収入は課税(現行10%)の対象となる

※厩舎への賞金は遠征馬自国の配分基準に基づき、調教師の銀行口座に支払われる(日本の場合は5%)。

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これより後の文章は、ホースメンズハンドブックの内容 http://www.hkjc.com/english/racinginfo/horsemen/handbook_horsemen.asp で、※はガイドには記載のない補足情報である。



8.航空券、宿泊、香港での移動(馬主、調教師、騎手)

(1) 航空券

[1] 香港ジョッキークラブ(HKJC)は、次に掲げる海外招待馬の関係者に、HKJCが指定する航空会社のビジネスクラス 往復航空券を提供する。

・馬主(最大2名分の航空券)
・調教師(最大2名分の航空券)
・騎手(1名分の航空券)

[2] 上記の者のみが支給の対象である。例えば、騎手が既に香港にいる場合、関係者が出走馬2頭以上の所有権を持つ、または2つ以上の立場(例えば馬主兼調教師)がある場合であっても、他者にその権利を振り分けることはできない。

[3] 1頭に複数の馬主がいる場合には、HKJCは航空券および宿泊の支給を受ける代表の1名を指名するように要求する。

[4] 航空便の座席を確保するために、馬主、調教師、騎手は可能な限り早く、できれば競走2週間前には旅程についてHKJCに伝える必要がある。

[5] 招待者自身で航空券を購入する場合は、事前にHKJCから許可を得なければならない。必要に応じて、HKJCの公式旅行会社のレートと同等のビジネスクラス航空券代分もしくは実際の航空券代のどちらか安い方を支給する。

(2) 宿泊費

[1]ホテル宿泊(部屋のみ)が下記関係者について最大2名まで、HKJCの指定ホテル(グランドハイアットホテル)での宿泊が提供される。

・馬主 - 4泊(1部屋)
・調教師 - 4泊(1部屋)
・騎手 - 4泊(1部屋)

[2]上記のみが宿泊支給の対象であるが、自己負担において宿泊延長が可能である。HKJCが選らんだホテル以外のホテルに宿泊する場合も、自己負担となる。

[3]1頭に複数の馬主がいる場合には、HKJC指定の航空会社とホテルにおいて、自己負担で航空券および宿泊を追加手配することができる。

(3) 香港での移動

以下の移動についてはHKJCが手配する。

[1] 空港-指定ホテル間の移動
[2] 朝の調教のための指定ホテル-シャティン競馬場間の移動
[3] 指定ホテル-公式行事会場間の移動

※ 指定ホテル以外で宿泊する場合は、そのホテルから(まで)の移動手段は手配されない


9.航空券、宿泊、香港での移動(調教助手、厩務員)

(1) 航空券

1頭につき最大2名分の航空券をHKJCは提供する。2名のいずれかが、貨物機の座席を確保できず馬に帯同できない場合、HKJCはHKJCの裁量でエコノミークラスの航空券を提供する。

(2) 宿泊費

1頭につき最大2名に、通常の遠征期間、HKJCの選んだシャティンのホテル(ロイヤルパークホテル)での宿泊(1人1部屋)が提供される。飲食代、ミニバー利用代、交通費、通信費(電話・ファックス・インターネット)、クリーニング等の滞在費に対する補助がある(参考:2012年度実績は1名1日当たり350香港ドル(約4,200円))。ただし、換金は出来ない)。宿泊の延長分については、HKJCは負担しない。HKJCが選んだホテル以外のホテルに宿泊する場合は、自己負担となる。

(3) 香港での移動

HKJCは以下の移動手段を提供する。

[1] 馬に帯同する場合、空港-ホテル間の移動を提供する。馬に帯同しない場合、エアポートバス料金として空港-ホテル往復分(※40香港ドル)を(※HKJC厩舎マネージャーから)支給する(※空港での、ロイヤルパークホテル行きは、バスルート番号A41)。

[2] ロイヤルパークホテル-検疫厩舎(シャティン競馬場)間のシャトルバス

[3] ロイヤルパークホテル-公式行事会場間の移動


10.その他の情報

(1) 競馬施行日の規則

[1] HKJCは海外および香港の馬主・調教師の子供(18歳未満)を喜んで香港国際競走へ招待する。あらゆる年齢の全ゲストに対して可能な限り最高のホリディ体験を提供することは、HKJCの使命である。事前に割振られた食事・娯楽エリアにおいて、特別に訓練されたHKJCスタッフが全ての子供たちのニーズに応えることを保証する。子供たちはスタッフの付き添いで、賭事エリアを迂回しながらパドックやウィナーズサークルへ行くことができ、また表彰式にも参加することができる

18歳未満の来場者に対する政府の規則

  1. 18歳未満の来場者は指定された食事・娯楽エリアに滞在しなければならない。
  2. 18歳未満の来場者は賭事装置や情報を利用できる賭事エリアへ行くことを認められていない。
  3. 18歳未満の来場者がパドックおよびウィナーズサークルでの口取り写真や表彰式に参加する場合は、特別な手配がなされる。
  4. 18歳未満の来場者が自身で、もしくは代理人に頼んで、馬券を購入することは認められていない。

[2] 競馬場での携帯電話の使用は、指定の場所において認められているが、マナーモード(消音・バイブレーション)で使うことを条件である。(※レストランおよびゲスト席での使用は禁止されているので、バルコニーで使用すること。また、競馬場屋内は全て禁煙で、喫煙は屋外バルコニーのみにおいて可能)。

(2) バッジ

公式な訪問者(HKJCが認める競馬関係者)全員に、バッジが発行される。競馬開催時や調教時には常に見えるところにバッジを付けていること。

(3) 厩舎パス

海外からの出走馬は認可を受けた検疫施設に滞在する。バイオセキュリティーの規則により、調教師および厩舎スタッフのみに、厩舎パスが発行される(※馬主には厩舎パスは発行されない)。パスは、厩舎に入場する際には必ず提示し、厩舎内では常に見えるところに着用していなければならない。紛失した場合は速やかに警備部代表者に報告すること。

(4) 税金

馬主の収入については非課税で、海外からの調教師および騎手の収入は課税(現行は総収入の10%)の対象となる。しかしながら海外出走馬の関係者は、税の専門家や税理士に自国での租税義務について相談することを強く奨める。

(5) 検量室

検量室とその周囲への立ち入りは、調教師、調教助手、厩務員、騎手、HKJC職員だけに制限される。

(6) 電圧

香港での電圧:220ボルト

(7) 銀行

・銀行の営業時間:

* 月〜金曜日:午前9時〜午後5時(通常)、 * 土曜日:午前9時〜12時(正午)

* 全ての銀行支店が土曜日に営業している訳ではないので、利用する銀行支店が土曜日に営業しているかどうかを銀行に問い合わせること。

・現金自動預け払い機(ATM)は、ハッピーバレーおよびシャティン両競馬場にあり、香港各地にも多数ある。

(8) チップ

ほとんどのレストランでは、勘定書にサービス料10%が加えられています。サービス料が含まれていない場合は、チップを支払うことが妥当です。

(9) 空港旅客出国税

HKJCは1名につき空港旅客出国税120香港ドルを支払う。その税は航空券代に含まれている。


11.ホースマンズ・ガイド

(1) 保険

[1] 遠征馬関係者全員(馬主、調教師、調教助手、厩務員)へは、旅行、調教/競走中および調教/競走外に発生する怪我や疾病に対する保険に、自ら加入することを強く勧める。

[2] 海外からの騎手は全員、免許交付以降、HKJCのエリア内で業務上発生した事故について、HKJCの保険制度で医療、個人傷害および損害賠償保険が補償される。

(2) 免許

海外からの調教師および騎手の免許は、香港到着後に発行される。免許を与えられた調教師および騎手全員は、HKJCの競馬施行規程および規則に従うことに同意すること。海外からの騎手は、事前にHKJCの裁決委員から代替案の許可を得ていない限り、騎乗予定日の前日までには、香港に到着することが求められる。この騎手免許により、競走当日には、シャティン競馬場での全競走で騎乗依頼を受けることができる。

(3) 広告およびスポンサー関連物について

HKJCの理事会の承認がなければ、厩舎関係のいかなる者も広告の入った衣服を着用してはならず、馬にも広告が入った馬具を着けてはならない。文字、カラーシーム、スポンサーロゴなどが無い、HKJCに承認された乗馬ズボンのみ、騎手は競走および調教の際着用することができる。

(4) 競走前面接

国際競走に参加する海外からの騎手全員、競走施行日の第1競走前に、シャティン競馬場の審議室で裁決委員との面接に参加する必要がある。

(5) 無制裁証明書 (クリアランス)

全ての騎手は、彼らが直前に騎乗した競馬管轄区域(統括団体)から発行された、彼らが香港で騎乗依頼を受けたり騎乗したりすることを妨げるようないかなる制裁も受けていないことを通知する無制裁証明書(クリアランス)を、HKJCの裁決委員に提出する必要がある。

(6) 見習騎手

全ての国際競走において見習騎手への負担重量の減量は行わない。また、通算勝利数が20に満たない見習騎手の当該競走への騎乗は認めない。

(7) 保護ベスト・ヘルメット

以下の安全基準に適合する保護ベストとヘルメットのみが、香港での調教および競走において騎乗する際、着用を認められる(※通常JRAで使用している保護ベストおよびヘルメットは香港では使用できません。香港で保護ベストとヘルメットのご購入を希望される場合は、現地到着後にHKJCから購入することもできます。ただし、ヘルメットについては西洋人向けの形になっているため、サイズが日本人の頭にぴったりと合わないこともありますのでご留意下さい)。

ヘルメット 保護ベスト
EN 1384:1996年製以降 ARB Standard 1. 1998年製
(BS)EN 14572: 2005年製 BS EN 13158: 2000年製 or 2009年製標準
PAS 015: 1994年製 or 1999年製標準 SATRA Jockey Vest
AS/NZS 3838 2003年製 Document M6 Issue 3
ASTM F 1163-01
ASTM F 1163-04 (A)(11)


騎手は、保護ベスト着用のため、検量の際に2ポンド減量の措置を受ける。

(8) 騎手乗馬ズボン

国際競走に騎乗する騎手は、HKJCが乗馬ズボンに騎手名を刺繍する手配が出来るよう、乗馬ズボン1着をHKJCに送る必要がある。

(9) 騎手に対する検査

[1] HKJCは、競走当日に無作為に数名の騎手を選び、アルコール検出器による検査、および尿の採取による禁止薬物検査を行う。従って、最初に騎乗予定の競走の発走時刻に関わらず、第1競走の1時間前には、騎手は全員シャティン競馬場のジョッキールームに到着していなければならない。

[2] HKJC競馬施行規程における騎手に対する禁止薬物

  • アルコール - 100 mlの息に対し22マイクログラム以上のエタノール、又は血液100 mlに対し50 mg以上のエタノール
  • アンフェタミン及びアンフェタミン様物質 - 'エクスタシー'系を含む。偽(性)エフェドリン、フェニルプロパノールアミンを除く。
  • バルビツール酸誘導体
  • ベンゾジアゼピンおよびベンゾジアゼピン様物質(注意:睡眠薬の錠剤には、それらの禁止薬物が含まれることが知られている)
  • ベンジルピペラジン(BZP)、3-トリフルオロメチルフェニルピペラジン(TFMPP)、その他の類似するピペラジンをベースにした物質
  • 大麻類 − 尿1ミリリットルに対し15ng/ml以上のデルタ−9−テトラヒドロ−11−ノル−カナビノール−9−カルボン酸
  • コカイン
  • エフェドリン - 尿1ミリリットルに対し10マイクログラム以上のエフェドリン。
  • メチルエフェドリン - 尿1ミリリットルに対し10マイクログラム以上のメチルエフェドリン。
  • ケタミンおよびティレタミン
  • ラシックス(フロセミド)、その他の利尿薬
  • リセルグ酸ジエチルアミド(LSD)
  • 隠蔽剤
  • オピオイド - コデイン、デキストロメトルファン、ジヒドロコデイン、エチルモルヒネ、フォルコジン、プロポキシフェンの正常使用を除く。
  • フェンシクリジン
  • 合成カンナビノイド

    特に騎手は、以下の点に留意されたい:
  • ラシックスとその他の利尿薬は禁止薬物とみなされること。
  • 睡眠薬の錠剤にはHKJCの競馬施行規程で禁止される薬物が含まれている可能性があること。
  • エフェドリンとメチルエフェドリンは、尿1ミリリットルに対し10マイクログラム以上が検出された場合禁止薬物とされます。これらは咳止め薬や風邪薬に含まれており、病院で処方されたり、薬局で買うことができる、入手しやすいものです。現在もしくは関連する時期に薬の処方を受ける場合には、薬にエフェドリンとメチルエフェドリンが含まれていないことを確認されたい。
  • 香港において調教や競走で騎乗する際に、常に禁止薬物の影響下にない状態であることは、各騎手の責任である。

(10) 騎手の負担重量超過許容範囲

もし騎手が負担重量超過で騎乗を望む場合は、出馬投票の際に申告しなくてはいけない。

以下の負担重量超過は許容される:

馬の負担重量が113〜118ポンド内
(約51.25-約53.5キロ)
2ポンド(約0.9キロ)の負担重量超過が出馬投票の際に許容される
馬の負担重量119ポンド
(約54キロ)
1ポンド(約0.45キロ)の負担重量超過が出馬投票の際に許容される
馬の負担重量120ポンド以上
(約54.5キロ以上)
負担重量超過は許容されない
※キロ表示はあくまでも参考

(11) 馬の輸送

[1] 各招待馬の自厩舎−出発空港間の往復陸上移動、および既存の貨物航空路による輸送を基本とした各招待馬の往復航空輸送を、HKJCは手配し、その通常の費用を負担する。馬主や調教師がHKJCが提案する輸送経路や陸路・航空会社を変更して発生する追加費用は、その馬主の負担となる可能性がある。全馬の輸送手配はHKJCが準備をし、指定馬輸送会社が調整をする。HKJCおよび馬輸送会社は、往路、復路、香港滞在中の招待馬の死亡や傷害について一切責任を負わない。

[2] 同地域からの輸送馬の扱い;

  • 可能な限り同じ貨物機で輸送する。
  • 各パレット(ストール)に2頭ずつを原則とし輸送される。HKJCの手配に関し変更依頼があった場合の追加料金は、当該馬の馬主が負担することとなる。
  • HKJCは、必要な馬装具、備品および飼料を運ぶために提供するLD3コンテナ(基本2頭で1台)のみの航空貨物代を負担する。これを超える追加の荷物については当該馬の馬主が負担することとなる。
  • 検疫協定により香港までの直行便が無く、チャーター便が最善である国々からの出走馬の馬主に対しては、当該馬の輸送費を援助するための輸送補助金が提供される。詳細については、競走部長のマルコ・チェン氏に連絡されたい。

[3] 日本の指定馬輸送会社

野澤組 担当者 小倉
電話:03 3216 3476 Fax: 03 3201 3039
e-mail: mark.ogura@nosawa.co.jp
URL: http://www.nosawa.co.jp/horse/index.html

[4] 輸送に関連する問題からの回復や、治療で投与する必要があった禁止薬物が体内から消える時間などを考慮し、競走の10日前までには招待馬が香港に到着することをHKJCは強く勧める。治療で投与された薬物は、1週間以上たっても馬の検体から検出される場合がある。検疫厩舎の空き状況によるが、HKJCは遠征馬が早めに香港へ到着することも許可する。ただし、早めの香港到着によって発生する全ての追加費用を馬主は支払わなければいけない場合があることを留意されたい。

[5] 輸出前検疫の要件を満たす必要のある馬を除く全馬はレース終了後遅くとも7日以内に香港を発たなければならない。香港での滞在期間を延長することによって発生する全ての追加費用を馬主が支払わなければないけない場合があることを留意されたい。

[6] 馬のパスポートおよびその他公式個体確認書類は、招待馬とともに運搬され、香港の検疫厩舎到着時に、獣医局により検査・回収されなくてはいけない。これらの書類は、裏書きされ、香港出国前に返却される。

[7] HKJCは招待馬の保険は負担しないので、各自で保険手続きをしなければならない。

[8] もし招待馬が獣医的理由以外で出走を取消された場合、その馬の関係者は、馬の輸送費などを含む全ての費用を支払わなければならない。

[9] 香港以外における検疫費用は馬主の負担である。

[10] 帯同馬に係る追加費用については馬主負担とする。

(12) 薬物・アルコール検査

[1] HKJCの方針として、労働安全と薬物ゼロを確実にするために調教で騎乗する者に対して無作為の呼気検査および尿検査を実施する。

[2] 検査は裁決委員によって調教中のいかなる時点において実施される可能性がある。

[3] 規定水準以上のアルコールもしくは体内に禁止薬物が発見された者は誰でも、直ちに業務から離れ厩舎施設から退くよう指示される。以後調教で騎乗するための許可を取り消すことができる。

[4] HKJCの薬物防止&アルコール指針に基づく禁止薬物は以下のとおり。

・アルコール − 100 mlの息に対し22マイクログラム以上のエタノール、又は血液100 mlに対し50 mg以上のエタノール
・アンフェタミン及びアンフェタミン様物質 −'エクスタシー'系を含む。偽(性)エフェドリン、フェニルプロパノールアミンを除く
・バルビツール酸誘導体
・ベンゾジアゼピンおよびベンゾジアゼピン様物質
・ベンジルピペラジン(BZP)、3−トリフルオロメチルフェニルピペラジン(TFMPP)、その他の類似するピペラジンをベースにした物質
・コカイン
・大麻類 − 尿1ミリリットルに対し15ng/ml以上のデルタ−9−テトラヒドロ−11−ノル−カナビノール−9−カルボン酸
・ケタミンおよびティレタミン
・ラシックス(フロセミド)、その他の利尿薬
・リセルグ酸ジエチルアミド(LSD)
・オピオイド − コデイン、デキストロメトルファン、ジヒドロコデイン、エチルモルヒネ、フォルコジン、プロポキシフェンの正常使用を除く
・フェンシクリジン
・HKJCが適宜通達するその他の薬物や禁止物質

[5] 疑いを避けるために、閾値が明確に定められている薬物および物質を除いて、禁止物質(あるいはその異性体、代謝物、マーカー)がいかなる量であっても存在すること、もしくはサンプルから規定水準以上のアルコール量が存在することは、このHKJCの方針違反とする。

(13) 飼料、敷料、水(厩舎)

[1] HKJCは、飼料をオーストラリア、中国、ニュージーランド、 南アフリカ、イギリス、アメリカから輸入している。飼料添加物等についても、幅広い選択が可能である。

[2] 敷料は、新聞紙(切刻んだもの)、ウッドシェービングの2種類がある。

[3] 厩舎の水は、通常の家庭用飲料水である。また、希望によりボトル入り蒸留水を提供する。

[4] 飼料と水の持ち込みは、検査をすることを条件に、飛行機のスペースに応じて可能である。 干し草や切りわらなどの植物性素材の輸入は、輸出国から発行される有効な植物検疫証明書が条件とされる。しかしながら、HKJCにはティモシーヘイ、ルーサンヘイ、切りわらの十分な在庫がある。

[5] 栄養補助食品については未知の物質がふくまれている場合があり、調教師自らの責任において使用されるべきである。現在HKJC所属の調教師が使用している栄養補助食品は、遠征調教師が希望すれば利用することができる。

[6] 全ての調教師はHKJCの調教スケジュールを遵守しなければならない。

(14) 馬装具について

[1] 鞭と拍車

競走および調教で使用する鞭は全て、HKJCの裁決委員の認める規格でなければならない。競走および調教においては拍車の装着は認められない。

[2] ネイザルディレイター(ネイザルストラップ鼻腔広げ)・ドロップトノーズバンド(ドイツ鼻革)、その他明示してない馬装具について

ネイザルディレイター・ドロップトノーズバンドは香港の競走においては使用を許可されない。その他明示してない馬装具は、HKJC獣医委員のピーター・カール獣医師および/または裁決委員の事前の許可がなければ、出走馬に装着できない場合がある。

[3] バンデージ

調教師は競走及び調教において、バンテージ(肢巻)を馬の肢に確実に装着しなければならない。原綿(脱脂綿)の使用は許可されない。

[4] ブリンカー、めんこ、パシファイアー(ホライゾネット)、ヴァイザー、シャドーロール 、サイドウィンカーズ、舌縛りについて

ブリンカー、めんこ、パシファイアー(ホライゾネット)、ヴァイザー、シャドーロール 、サイドウィンカーズ(チークピーシーズ)、舌縛り等を使用する場合は、これらの馬装具は全てHKJCの裁決委員が認めるデザインでなければならず、競走当該週の木曜日午前8時の出馬投票締切り前までに、出馬投票用紙に記入し、提出しなければならない。 

パドック周回時や発走地点までの移動中は使用するがレースでは装着しないことが認定された馬装具についても、競走当該週の木曜日午前8時の出馬投票締め切り前までにHKJCの裁決委員に通知しなければならない。また、このような場合に使用される馬装具は出走馬の所属する統轄団体によって認められたものでなければならない(※馬場入り後のメンコ外しや発走地点等での装脱着も可能)。

[5] 裁決委員は獣医部と協力して、国際競走開催日までに、海外出走馬が競走および/あるいはパドックで装着する予定の馬装具検査を行う。

(14) 馬場および天候

[1] 馬場概要: 右回り、楕円形の平坦芝コース、幅員30.5m、ホームストレッチ430m

[2] 香港の天候:

12月(香港国際競走)の天候は通常乾燥しており平均気温は16℃〜19℃である。

4/5月(APQEIIカップ・チャンピオンズマイル)の天候は適度に湿度があり、平均気温は20℃〜25℃である。

[3] 馬場状態

  2009年 2010年 2011年 2012年
香港国際競走HKIR 良(Good) 良(Good) 良(Good to Firm) 良(Good)
APQEIIカップ 稍重(Yielding) 良(Good) 良(Good) 稍重(Yielding)
チャンピオンズマイル 稍重(Yielding) 良(Good) 良(Good to Firm) 良(Good)

shatin.jpg


12. 獣医関係および諸手続

※ 以下の内容(衛生条件等)は、変更される可能性があります。JRA馬事部、JRA栗東・美浦トレーニングセンターの 競走馬診療所等に、衛生条件・検疫等の現状をご確認ください。


(1) 重要な日程

[1] 香港への輸出90日〜15日前までに、馬インフルエンザワクチンの基礎免疫または補強接種のどちらかの接種がなければならない。

[2] 香港への輸出までの14日間に指定された疾病の検査を行うこと。

[3] 香港への輸出の7日前までに(その時点でその馬がいる国に関わらず)、HKJCの指定の様式による第1回の薬物投与リストをHKJCに提出すること。

[4] 香港への輸出前の3日から6日の間に(その時点でその馬がいる国に関わらず)輸出前獣医検査を実施し、検査獣医師により、HKJCの指定の様式による検査報告書および最新の薬物投与リストをHKJCに提供すること。

[5] 獣医検査の後、香港到着までに投与された全薬物リストを、HKJCの指定の様式により書面でHKJCへ提出しなければならない。

注意:多国間移動を伴うワクチンおよび疾病検査に関する条件のため、以下の文章および香港特別自治区政府発行の「香港に一時的に滞在する馬への輸入許可書(Export Certificate for Horses Temporarily Imported into Hong Kong・2011年9月改正版)」を参照されたい。

「香港国際競走出走馬薬物(投与)申請用紙(Medication Declaration Form for Racehorses Travelling to Hong Kong to Compete in International Races)(MDF1)」、「香港国際競走出走馬最新薬物(投与)申請用紙(Medication Declaration Update Form for Racehorses Travelling to Hong Kong to Compete in International Races)(MDF2)」、「香港国際競走出走馬香港入国前薬物申請用紙(Post -Arrival Medication Declaration Form for Racehorses Travelling to Hong Kong to Compete in International Races)(MDF3)」、「香港国際競走出走馬輸出前獣医検査用紙(Pre-Travel Veterinary Inspection Form for Racehorses Travelling to Hong Kong to Compete in International Races)」は、HKJCのウェブサイト http://www.hkjc.com/english/racinginfo/horsemen/handbook_vet.asp?part=8 で入手できる。

(2)重要な事項

次の事項については、注意深く読み、よく理解すること

[1] 輸出前の扱い

  • 出走する全ての馬は、競走当日、全ての禁止薬物の影響下にない状態でなければならない。
  • 調教師は、香港で適用されている「競走前に薬物が体内から消えるのに必要な期間」が、他の競馬統括機関によって用いられ/勧告されている期間と異なり、より厳しい可能性があることを理解すること。
  • 薬物を投与する前に、特定の薬物に対して香港で適用されている「競走前に薬物が体内から消えるのに必要な期間」について、HKJC獣医委員のピーター・カール獣医師(Fax: 852-2602-3305)に書面にて説明を求めることは、調教師の責任である。
  • 調教師は、アナボリック製剤、一部のコルチコステロイド、ホルモン、プロカイン・ペニシリン、その他の排泄期間が長い薬物は、投与後数ヶ月の間検出されるかもしれないことを再度認識するとともに、これらの物質全てが馬体内に存在しないことを保証する責任を負う。

[2] 薬物投与リスト

  • 調教師は、薬物投与リストについて、所定の用紙に記入のうえHKJC獣医委員のピーター・カール獣医師に、(その時点でその馬がいる国に関わらず)香港へ輸出する7日前までに提出し、HKJCが受け付けたことを確認しなければならない。
  • そのリストには、香港への輸出前1ヶ月以内に投与された全ての薬物が記載されていなければならない。また、全てのアナボリック製剤、長時間作用性のコルチコステロイド、ホルモン、プロカイン・ペニシリン、インプラントを含む排泄期間が長い薬物の最終投与日が、記載されていなければならない。このことは、香港への輸出前に、その馬がいる国に関わらず適用される。
  • HKJCが指定する検査獣医師は、その検査の際に、最初の薬物申告以降に投与された薬物を所定の用紙に記入の上HKJC獣医委員のピーター・カール獣医師あてに提出しなければならない
  • 輸出前獣医検査から香港に到着するまでに投与された全ての薬物は、所定の用紙にて速やかにHKJC獣医委員のピーター・カール獣医師に申告しなければならない。
  • 重要:投与薬物については、仮にHKJC以外の競馬統括機関の競馬施行規程において、それらが禁止物質に(が)含まれようと含まれまいと、投与された全ての薬物を申告しなければならない。

[3] 輸出前獣医検査

  • この検査は輸送と出走の適性を獣医学的に評価するための強制的な検査であり、(その時点でその馬がいる国に関わらず)香港への輸出前3日(最短)から6日(最長)の間に検査を実施し、その結果を所定の用紙に記入の上、報告しなければならない。
  • HKJCが指定する検査獣医師が、香港への輸出3日前までにHKJC獣医委員のピーター・カール獣医師に、検査報告書および最新の薬物投与リストを送付しなければならない。検査報告書の受理をHKJCで確認する。締め切り日までに提出がない場合、輸送申請の承認を妨げることとなる

[4] 馬インフルエンザワクチン

  • 各国の獣医衛生当局は、帰国時に、異なるプログラムに基づく接種または追加接種を求める可能性があるので、あらかじめこれらを想定した接種計画を立てる必要がある。
  • いかなる馬も、資格を持ち、登録された獣医師により、以下に定めた方法で、正しく馬インフルエンザワクチン接種が行われたことが証明されないかぎり、香港へ輸送することはできない。

    当該馬の出国90日〜15日前までに、4〜6週間隔で少なくとも2回の、あるいは関連政府当局が承認したワクチン接種プログラムに従って馬インフルエンザワクチンの基礎免疫を終了していることが必要である。
    または

    基礎免疫後(4〜6週間隔ですくなくとも2回、または関連政府当局が承認したワクチン接種プログラムに従って馬インフルエンザワクチンの基礎免疫を終了していること)、12ヵ月以内に1回の馬インフルエンザワクチンの補強接種を行なっているか、定められた補強接種後、12ヵ月以内に1回の馬インフルエンザワクチンの補強接種を行なっているか、あるいは、基礎免疫後、毎年、12ヵ月以内に定期的に馬インフルエンザワクチンの補強接種を受けていることが必要である。
  • 詳細および例外については後述する「香港へ一時的に滞在する馬についての獣医規定」を参照されたい。


[5] 輸送前検査

  • 次の伝染病の検査(馬伝染性貧血、馬ピロプラズマ症)が、通常滞在している国から出国前の14日以内に行われなければならない。
  • 馬インフルエンザの検査は輸出前の48時間以内に輸出国にて行わなければならない。
  • 詳細については後述する「香港へ一時的に滞在する馬についての獣医規定」を参照されたい。

(3) 出発前・到着後検査、検疫手続、治療処置、薬物検査

[1] 国際競走に登録した馬の香港への一時的輸入についての馬衛生条件は、2011年9月1日に香港特別行政区政府農林水産省によって大きく改定された。

具体的な馬輸入情報は、香港政府のウェブサイト:
http://www.afcd.gov.hk/english/quarantine/qua_ie/qua_ie_ipab/qua_ie_ipab_ihea/qua_ie_ipab_ihea.html を参照されたい。

詳しくは、以下の連絡先または各国の馬輸送会社(HKJC指定)に問い合わされたい。


Dr Peter Curl
Executive Manager
Veterinary Regulation
The Hong Kong Jockey Club
Sha Tin Racecourse, New Territories
Hong Kong SAR, China
Tel: (+852) 2966 6741 Fax: (+852) 2602 3305 
E-mail: peter.curl@hkjc.org.hk

出走馬関係者は、遠征に出発する前に、最終目的地を含む全ての滞在国の獣医機関に問合せ、全ての国の馬輸入衛生条件を満たしていることを確認する必要がある。

[2] 全ての招待馬は、香港へ出発する前に、馬が長距離の陸・空輸送に耐えられかつ輸送による各種疾病を発症する危険性を減じるため、かかりつけの獣医師による血液検査および内視鏡検査を含む獣医検査を受けることを強く勧める。軽度または潜在的呼吸器感染でも間違いなく輸送により悪化し、出走の可能性を危うくし、さらにその後の健康に悪影響を与える可能性があるためである。

[3] 全ての招待馬は、香港への輸出前に、(その時点で、その馬がいる国に関わらず)HKJCが指定する獣医師の厳密な輸出前検査を受けなければならない。この検査の目的は次に掲げる事項を引き起こす可能性がある明確な疾患がないことを証明するためである。

・ 出走の可能性を危うくすること
・ 競走能力を減退させること
・ 競走中に跛行または故障を引き起こすこと
・ 輸送中に健康に悪影響を与えること

この検査における歩様検査は、硬く平坦な地面で曳き馬による速歩で実施しなければならない。また運動器官については触診しなければならない。

[4] 出発前に投与された治療薬に対して、馬体内に禁止薬物が残存しているかどうかを判断する自主的検査を受けることができる。ただしこれはあくまで助言を与えるだけであり、公式な検査は香港で検体を採取して行われる。これについての詳細はHKJC獣医委員のピーター・カール獣医師から入手できる。

[5] 調教師が1名以上の厩務員を馬に同行させる場合、調教師がHKJCに反対の書面を提出しない限りは、全厩務員は検査の一連の手続きについて調教師を代表できるものと判断される。

[6] 香港の検疫厩舎に到着した全ての馬は、禁止薬物検査のため血液および尿検体を提出しなければならない。サンプルがこの検査での禁止薬物への陽性反応があった場合、また輸送前薬物リストまたは(輸送中にやむを得ず投与され)香港到着後速やかに書面にて申告された情報が検査結果と一致しない場合には、出走前のいかなるときにも裁決委員の完全な裁量において馬の出走が禁止される場合がある。もしその馬がそれらの事情により出走取消しになった場合、遠征補助金(馬の輸送費・関係者への補助金など)および出馬登録料が、HKJCの理事会の裁量で没収される場合がある。

[7] 香港で出走する全ての馬は、競走の前日に行われる獣医師検査に合格しなければならない。

[8] 競走馬の薬物の詳細情報は、HKJCウェブサイト
http://www.hkjc.com/english/racinginfo/horsemen/handbook_vet.asp?part=3
または、希望によりHKJC獣医委員のピーター・カール獣医師から入手できる。

(4)予防接種と検疫

[1] 馬に接種された全ワクチンについてのワクチン証明書を、HKJCおよび香港政府の検査官の求めにより提示しなければならない。

[2] 招待馬は指定された検疫厩舎に入厩し、調教時間・場所、HKJCと香港政府による書面および口頭による諸注意事項・指示事項を厳守しなければならない。香港に一時滞在している全外国遠征馬については同じ衛生条件を満たしているので、別段の指示がなければ、お互い同じ時間帯に調教馬場を使用することができる。しかし、香港馬については、異なった時間帯に調教を行う。検疫区域への立寄りはHKJC警備部に登録され、認定された者だけに制限される。

(5) 治療及び禁止薬物

HKJCの競馬施行規程は、出走馬が禁止薬物の影響下にないこと原則としており、出走する全ての馬についてレース前に禁止薬物検査が行われる。また指定された馬についてはレース後も禁止薬物検査が行われる。

[1] 施行規程により、出馬投票した馬のレース前の検査で、首席分析担当者または彼に権限を与えられた他の分析担当者が、禁止薬物の陽性または陽性の可能性があると報告した場合、裁決委員は彼らの裁量で当該馬の出走を取消す権限を有する。

[2] 出馬投票した馬に禁止薬物が投与もしくはさらされていたことが判明した場合においては、その調教師は施行規程違反により処罰されることがある。

[3] 香港滞在中、HKJCの獣医委員による事前の許可なしに、競走馬に対していかなる治療も行ってはならない。何らかの治療が行われた疑いが生じた場合、当該馬の調教師または彼に認可された代表者は、HKJCの獣医師に連絡をとらなければならない。香港での競走馬治療に関する多くの特別規程や指示があり、レース当日はいかなる注射、吸入療法、経鼻胃管挿管の治療を競走馬に行ってはならない。また、関節内注射については、レース日前2日以内に行ってはならない。この2日とは、薬物の投与日およびレース当日は含まない。このことは、使用される薬物に適用されるのではなく診療行為そのものに適用される。使用される薬物によっては、投与禁止期間が長く適用されるものもある。競走当日はいかなる馬もレースを完了するまでHKJC獣医委員のピーター・カール獣医師からの明確な承認なしに、内視鏡検査を受けることはできない。予定されている発走時間の2時間以内に、アイス(氷)、アイスパックおよび冷水を用いた治療を馬の肢に施すことは禁止されている。

[4] 香港滞在中に治療行為をする獣医師は、獣医登録法令により、香港獣医委員会に登録されなければならない。この登録には数週間を要する。自ら手配する獣医師が診療したり、特定の獣医師の診療を受ける場合には、少なくとも治療行為の行われる4週間前までにあらかじめ香港獣医委員会に申請すること。

[5] 香港で適切に登録された外来の獣医師により馬に行なわれる全ての診療治療・処置は、HKJCの獣医師によって監督される。

[6] HKJCの競馬施行規程に記載されている禁止薬物は以下のとおり

(a) 次の体内組織の1つ以上に作用/効果をもたらしうるもの:
−神経系
−生殖器系
−心(臓)血管系
−筋・骨格系
−呼吸器系
−血液
−消化器系
−免疫系(病原体に対抗する認可されたワクチン以外)
−泌尿器系
−内分泌系
(b) 内分泌物および類似合成物
(c) 隠蔽剤
(d) 酸素キャリア
(e) 遺伝子発現に直接的にもしくは間接的に影響、あるいはその発現を操作する物質

下記の閾値までは影響しないものとする

物質 閾値
ヒ素 ・尿1 ml中0.3 マイクログラムのヒ素
ボルデノン ・牡馬(セン馬を除く)の尿1 ml中0.015マイクログラムの遊離・抱合ボルデノン
二酸化炭素 ・血漿1リットル中36ミリモルの二酸化炭素
ジメチルスルホキシド ・尿1 ml中15マイクログラムのジメチルスルホキシドまたは、
・血漿1 mlに対し1マイクログラムのジメチルスルホキシド
牡馬のエストラジオール
(セン馬を除く)
・尿1 ml中0.045マイクログラムの遊離・グルクロン酸抱合5α-エストラン-3β、17α−ジオール
ヒドロコルチゾン ・尿1 ml中1マイクログラムのヒドロコルチゾン
メトキシチラミン ・尿1 ml中4マイクログラムの遊離・抱合3−メトキシチラミン
サリチル酸 ・尿1 ml中750マイクログラムのサリチル酸または、
・血漿1 mlに対し6.5マイクログラムのサリチル酸
テストステロン ・セン馬-尿1 ml中0.02マイクログラムの遊離・抱合テストステロンまたは、
・牝馬(受胎馬を除く)-尿1 ml中0.055マイクログラムの遊離・抱合テストステロン
テオブロミン ・尿1 ml中2マイクログラムのテオブロミン
・血漿1mlに対し0.3マイクログラムのテオブロミン
抱合型物質とは、抱合体から遊離することができる物質をいう。

(6) 装蹄

全ての出走馬は四肢にアルミ蹄鉄を装着しなければならない。蹄鉄なしでの出走は認められない。

[1] 要望すれば、HKJC装蹄師による装蹄を受けることができる。

[2] 釘で打ち付ける蹄鉄以外の蹄鉄を競走で使用する場合は、調教師は事前にHKJC獣医委員のピーター・カール獣医師の承認を得なければならない。また、ウェッジや皮革等を蹄鉄と蹄の間に挟ませる場合も、カール獣医師の検査を受け、その承認を得なければならない。

[3] 必要性があれば接着アルミ蹄鉄の使用も許可されるが、その場合はカール獣医師の承認を得なければならない。接着蹄鉄の装着または再装着は、発走時刻の2時間前からはできないことに注意されたい。

※発送時刻から2時間以内ではあるが、パドック出発前の緩鉄/落鉄の場合は、裁決+調教師(助手)+獣医師+装蹄師による協議のもと、 通常の蹄鉄を釘打ち出来るかが検討される。もし、通常の蹄鉄が適さないと判断されれば、競走除外となる。

[4] スパイクや歯鉄等の他馬に危害を与える可能性のあるものの使用は、HKJC競馬施行規程において禁止されている。

[5] 馬の関係者は自ら手配した装蹄師の装蹄を受けることができるが、その場合はHKJC検疫厩舎に装蹄師が到着する予定の3日前までに、カール獣医師まで書面により連絡しなければならない。

※ 日本で主に使用されている蹄鉄のなかには香港で使用できないものもありますので、トレセン診療所にご確認下さい。

(7) 競走馬の診療

[1] HKJC競走馬診療部(DVCS)の獣医師は、香港滞在中の全ての競走馬に対して定期的に診療を行う。

[2] 管理馬の診療について質問があれば、DVCS部長へ問い合わされたい。

Dr Christopher M Riggs BVSc, PhD, DEO, DipECVS, MRCVS
Head of Veterinary Clinical Services
Department of Veterinary Clinical Services
The Hong Kong Jockey Club
Sha Tin Racecourse, New Territories
Hong Kong SAR, China
Tel: (+852) 2966 6891 Fax: (+852) 2602 6622 
E-mail: christopher.m.riggs@hkjc.org.hk

[3] 管理馬が特定の診療を必要とすることが予想される場合は、香港への移動前にDVCS部長へ連絡されたい。

(8) 発走練習

芝馬場や全天候型馬場において管理馬に発走練習をさせたいと希望する海外の調教師は、以下のHKJC職員のいずれかの許可を得なければならない。

・ 発走委員:Tony McGovern
・ 裁決委員: Kim Kelly

(9) 香港に一時的に滞在する馬に関する獣医規定

・出国前隔離の必要性: 無し

・出国前検査

- 以下の検査のサンプルは出国前の14日以内に採取されなければならない。
−馬伝染性貧血(EIA)検査(寒天ゲル内沈降反応による)
−馬ピロプラズマ症検査(馬ピロプラズマ病(Babesia equi およびB.caballi)に対するIFAT(間接蛍光抗体試験))

- 馬インフルエンザ検査として、輸出国・地域において出発前48時間以内に鼻腔から採取したサンプルを採取し、以下の検査のうちの1つにおいて陰性となる必要がある。
−ポリメラ−ゼ連鎖反応試験(A型)
−米国Becton Dickinson社製造の迅速診断キット(A型もしくはA・B型)
−富士レビオ社製造のエスプライン インフルエンザA&B-Nキット

・予防接種

- 馬インフルエンザ
当該馬の出国90日〜15日前までに、4〜6週間隔で少なくとも2回、あるいは関連政府当局が承認したワクチン接種プログラムに従って馬インフルエンザワクチンの基礎免疫を終了していることが必要である。もしくは、基礎免疫後(4〜6週間隔ですくなくとも2回、または関連政府当局が承認したワクチン接種プログラムに従って馬インフルエンザワクチンの基礎免疫を終了していること)、12ヵ月以内に1回の馬インフルエンザワクチンの補強接種を行なっているか、定められた補強接種後、12ヵ月以内に1回の馬インフルエンザワクチンの補強接種を行なっているか、あるいは、基礎免疫後、毎年、12ヵ月以内に定期的に馬インフルエンザワクチンの補強接種を受けていることが必要である。

*帰国および更なる輸送に関する要件:自国への帰国および他国への更なる輸送に当たっては、追加の輸出検疫期間、予防接種、治療(駆虫や殺虫剤スプレー等)および臨床検査の要件が課される可能性がある。詳細については、輸送日程を計画する前に、指定馬輸送会社にお問い合わせ下さい。

1. 以上の規程は、当該馬の関係者が輸送日程を計画する一助となるもので、条件は変更されることがある。詳細は香港のAFCDのウェブサイト(http://www.afcd.gov.hk/english/quarantine/qua_ie/qua_ie_ipab/qua_ie_ipab_ihea/qua_ie_ipab_ihea.html )を参照されたい。

香港への一時的輸入馬には、出発地での公認獣医師が作成され正しく記入された一時的輸入のための書類(Export Certificate for Horses Temporarily Imported into Hong Kong (version: September 2011))が添付されなければならない。

2. 検査を求められている疾病が相当の期間発生していないことを証明できる各国の能力により、検査要件は随時変更されることがある。

3. 馬輸送会社や各国の動物衛生当局は、規程に関する最新の情報を有している。

4. 当該馬が香港へ入国する際、自国へ再入国する際、もしくは次の目的地である他国へ入国する際には、政府による公式な健康証明書が必要である。またその健康証明書は当該馬の輸送日程によって異なる。

5. 香港への輸入に必要な全ての検査を自国で終了していれば、多国間の輸送日程の場合でも更なる検査が行われることはない。ただし、当該馬は競走中を除いて香港馬や当該馬と異なる衛生条件にある馬から隔離されていなければならない。

6. 香港への輸入後14日間はいかなるワクチンも投与できないことに留意されたい。

7. 受胎馬の香港への一時的輸入はできないことに留意されたい。



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