サンダリングブルー(Thundering Blue 5歳)がハンデ戦の常連からG1で良い勝負をする馬に成長したことは、今シーズンの快進撃の1つである。ダヴィッド・ムニュイジエ(David Menuisier)調教師は今や、同馬をジャパンカップ(G1)へ参戦させようとしている。これは競馬の国際舞台において最も難しいミッションの1つである。
ムニュイジエ調教師と馬主のクライヴ・ウォッシュバーン(Clive Washbourn)氏は、英インターナショナルS(G1)でサンダリングブルーがロアリングライオン(Roaring Lion)とポエッツワード(Poet's Word)に次ぐ3着となった後、JRAからの招待状を受け取った。
サンダリングブルーは最近カナディアンインターナショナル(G1)で2着に健闘したが、その後ジャパンカップに出走できる順調ぶりをムニュイジエ調教師に見せている。外国馬がジャパンカップを制したのは、2005年にフランキー・デットーリ騎手がアルカセット(ルカ・クマーニ厩舎)を勝利に導いたのが最後である。
ムニュイジエ調教師はこう語った。「サンダリングブルーはカナダから順調に帰国しました。特に激しいレースをしたわけではありません。調子が良さそうに見えるので、彼にとっては長いシーズンとなりますが、東京への遠征を考え続けています」。
サンダリングブルーは今シーズン初め、レーティング93だったが、ヨークS(G2)を制して急成長を遂げた。スウェーデンに遠征してストックホルムカップインターナショナル(G3 ブローパーク競馬場)を制し、その後カナダで健闘して海外遠征への適応力を見せつけた。
ムニュイジエ調教師は、「彼がここまで成長するのに長い時間がかかりました。それにジャパンカップに招待されるような馬は毎年出てくるわけではありません」と述べた。
そして日本での騎乗経験のあるフランシス・ベリー騎手から進言があったことを認め、こう続けた。「ずっと前からジャパンカップには興味を持っていました。サンダリングブルーがヨークSを制した時から、心の奥にありました。その後、彼がG1で健闘すればジャパンカップに出走させたいと思うようになりました」。
「東京競馬場はしばしば、堅い馬場だと言われますが、フランシスはたとえばサンダリングブルーがジョンスミスズカップH(ヨーク競馬場)で2着になったときよりも速い馬場ではないと感じているようです。それに馬は年齢とともに、レースへの適応力を増すものです」。
ジャパンカップ(11月25日)に出走する外国馬は11月9日に発表される。
By Scott Burton
[Racing Post 2018年10月25日「Tokyo's a go: Thundering Blue gets the green light for Japan Cup mission」]