フランスギャロ(France Galop)は、いくつかのG1競走の賞金増額の詳細を発表した。これは、これまで以上に国際競争が激化する中で、フランスのG1競走を強化するための措置である。
ジャックルマロワ賞(G1 ドーヴィル)の総賞金は、30万ユーロ(約3,900万円)増加して100万ユーロ(約1億3,000万円)となる。1986年からフレネイ-ル-ビュファール牧場(Haras de Fresnay-le-Buffard ニアルコス家が所有)がスポンサーを務めているこの競走は、8月12日(日)に施行される。2017年の優勝馬はアルウケア(Al Wukair)である。
ジャックルマロワ賞の施行日は、サセックスS(G1 グッドウッド)のわずか11日後であり、昨年同様、両レースの間隔が短い。総賞金100万ポンド(約1億5,000万円)のサセックスSも、同じく欧州のトップマイラーを引き付けることを目指している。
改築されたロンシャン競馬場は"パリロンシャン競馬場"として4月8日にレースを再開するが、オープニングセレモニーは4月29日(日)に行われる。その日に施行されるガネー賞(G1)は1回限りの"ご祝儀"として、総賞金が従来の2倍の60万ユーロ(約7,800万円)となる。
9月16日(日)に施行されるヴェルメイユ賞(G1 パリロンシャン)の競走の総賞金も35万ユーロ(約4,550万円)から60万ユーロ(約7,800万円)に引き上げられる。
凱旋門賞(G1)開催日(10月7日)に施行される以下のG1・4レースとカタールアラビアンワールドカップの総賞金も増加する。
障害競走のカレンダーにおける最大の変化は、オートゥイユ大ハードル(G1)とアランデュブレイル賞(G1 4歳ハードル戦)の施行日が3週間早められることだ。これにより、パリ大障害(G1)が施行される週末(5月19日・20日)には障害G1競走が集中し、魅力的な2日間となりそうだ。
フランス平地G1競走27レースのうち3レースは今年、その日程あるいは開催場が変更となる。ジャンプラ賞(G1 1600m)は、シャンティイのカーブのあるコースで施行されていたが、今年はドーヴィルの直線コースに変更される。なお昨年は、サンダースノー(Thunder Snow)がわずか5頭立てとなったこの競走で優勝した。
ムーランドロンシャン賞(G1)は、2011年から凱旋門賞のステップ競走開催日(凱旋門賞の3週間前)に施行されていたが、今年は従来の日程に戻され、それよりも1週間早い9月9日(日)に施行される。そして、クリテリウムアンテルナショナル(G1)はサンクルーからパリロンシャンに移動し、ロワイヤルオーク賞(G1)と同じ10月28日(日)に施行される。クリテリウムドサンクルー(G1)はその前日の10月27日(土)に従来通りサンクルー競馬場で施行される。
By Scott Burton
(1ユーロ=約130円、1ポンド=約150円)
[Racing Post 2018年2月17日「€1m Marois among Group 1 jewels to get cash boost」]