海外競馬ニュース 2020年02月06日 - No.5 - 4
デットーリ騎手のドキュメンタリー映画の製作開始(イギリス)[その他]

 世界一有名なジョッキー、フランキー・デットーリ騎手があなたの近くの映画館にやって来るかもしれないが、最初に訪れるのはボルトン(グレーターマンチェスター州)の劇場となりそうだ。

 デットーリ騎手のマネージャーであるピーター・バレル(Peter Burrell)氏は、ニック・ライル(Nick Ryle)氏が同騎手のドキュメンタリー映画を製作することを認めた。ライル氏は、トニー・マッコイ騎手の現役最後のシーズンを描いて高い評価を得た映画『ビーイングAP(Being AP)』(2015年公開)の製作責任者である。

 "デットーリ映画プロジェクト"は、ライル氏とそのチームが昨年の凱旋門賞ウィークエンドでデットーリ騎手に密着することから始まった。スタージョッキーの12ヵ月間にわたる記録は、今年の凱旋門賞(G1)挑戦で完結するように思われる。競馬ファンだけでなく、ライル氏やバレル氏も、デットーリ騎手がエネイブルとともに凱旋門賞3勝という歴史的快挙に再度挑戦することを望んでいる。

『ビーイングAP』(2015年公開)の予告編
https://www.youtube.com/watch?v=ZjMBZXwJeRk

 撮影チームは今後数日間、主人公を追いかけることになる。デットーリ騎手は2月9日(日)にボルトンのアルバートホールズ(Albert Halls)、2月10日(月)にニューブライトン(リバプール近郊)のフローラルパビリオン(Floral Pavilion)で"フランキー・デットーリとの夕べ(An Evening with Frankie Dettori)"というショーのホスト役を務める予定。バレル氏は、これら2つの劇場で33年の付合いとなるデットーリ騎手にインタビューする。

 同氏はこう語った。「撮影日は合計35日の予定です。ロイヤルアスコット開催は重要な場面になるでしょうし、エネイブルがロンシャンに戻って来るのであればこの映画にとって最高でしょう。とりあえずの仮題は『フランキー(Frankie)』とされています。この映画はおそらくストリーミング配信で発表されるのでしょうが、映画館でも上映されると思います。最終的には1本の90分映画か、4本の60分番組になるでしょう」。

 「製作予算が承認されてワクワクしています。競馬界が誇りに思えるような映画となることを望んでいます。波乱万丈なフランキーのキャリアを詳細に描く、すごく良い作品になるでしょう」。

 『デットーリ騎手のア・デイ・イン・ザ・ライフ』(2015年英チャンピオンズデーのデットーリ騎手)https://www.youtube.com/watch?v=09uWms-EyNU

 なお、デットーリ騎手とラドブロークス社の4年間の契約が今月末に満了するため、バレル氏は新たなスポンサーを確保しようとしている。スポンサーは競馬界内外で探しており、ブックメーカーにこだわっていない。

 同氏は、「ラドブロークス社と協力し、同社のスタッフと知り合いイベントに参加できたことは、大変な喜びでした」と付言した。

By Lee Mottershead

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[Racing Post 2020年2月4日「Frankie goes to Hollywood? He very well might as filming starts on Dettori movie」