海外競馬情報 2018年11月21日 - No.11 - 3
2019年クールモア牧場の種付料(アイルランド)【生産】

 ノーネイネヴァー(No Nay Never)は、今年2歳の初年度産駒が競走生活を勢いよくスタートさせたことで、2019年種付料が今年の4倍の10万ユーロ(約1,300万円)となる。

 2015年に死んだ名種牡馬スキャットダディ(Scat Daddy)の産駒であるノーネイネヴァーは、25頭以上の勝馬を送り出している。その中には、ミドルパークSG1)を制した無敗馬テンソブリンズ(Ten Sovereigns)や、リッチモンドSG2)優勝馬ランドフォース(Land Force)、リステッド勝馬のオールザキングスメン(All The King's Men)、メイネヴァーノー(Mae Never No)、ノーニーズネヴァー(No Needs Never)、サーヴァラン(Servalan)がいる。

 このノーネイネヴァーの種付料の急騰と同様に、アイルランドのクールモア牧場で注目を浴びているのは、5頭の新種牡馬である。

 レーシングポストトロフィー(G1)と英2000ギニー(G1)を制したサクソンウォリアー(Saxon Warrior 父ディープインパクト)は、新種牡馬の中で一番高い種付料3万ユーロ(約390万円)で供用される。一方、2017年最優秀2歳牡馬で今年のジュライカップ(G1)を制したユーエスネイビーフラッグ(US Navy Flag 父ウォーフロント)は25,000ユーロ(約325万円)で供用される。

 これら2頭の母メイビー(Maybe)とミスティフォーミー(Misty For Me)はいずれもクールモアの驚異的な種牡馬ガリレオの牝馬である。ガリレオの種付料は来年もプライベート価格とされる。

 G2勝馬で複数のG13着内となったグスタフクリムト(Gustav Klimt)は現役を引退し、父ガリレオの傍らで種牡馬生活を送る。種付料は7,500ユーロ(約98万円)。また、来年から供用される貴重なスキャットダディ産駒スーネーション(Sioux Nation)の初年度の種付料は12,500ユーロ(約163万円)とされる。同馬はフェニックスSG1)とノーフォークSG2)を制している。

 クールモアの5頭目の新種牡馬はマーチャントネイビー(Merchant Navy)である。生まれ故郷の豪州でクールモアスタッドSG1)を制し、今年のロイヤルアスコット開催に遠征してダイヤモンドジュビリーSG1)で優勝した。ファストネットロック(Fastnet Rock)の産駒である同馬は2万ユーロ(約260万円)で供用される。

 父ファストネットロックは来年も7万ユーロ(約910万円)で供用される。

 キャメロット(Camelot)は、G1馬のアテナ(Athena)、ラトローブ(Latrobe)、ワンダーメント(Wonderment)を送り出し、供用2年目の種牡馬の中でトップに君臨している。同馬の2019年種付料は今年の3万ユーロ(約390万円から引き上げられて4万ユーロ(約520万円)となる。


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                                            By Martin Stevens

1ユーロ=約130円)


Racing Post 2018118No Nay Never price quadrupled and five new faces on Coolmore roster for 2019」]