ITBF(国際サラブレッド生産者連盟)の会議(6月6日~10日開催)のお知らせ
2年に一度行われているITBF(国際サラブレッド生産者連盟)の会議が今年イギリスで開催されるまで1週間を切りました。ITBFのメンバーが前回集まったのは2018年のアメリカ・ケンタッキー州レキシントンでの会議で、その後、2020年にパリで開催予定の会議は新型コロナの流行のため中止となりました。ITBF事務局とTBA(イギリス・サラブレッド生産者協会)が共同で主催する今回の会議は6大陸、23ヶ国、そして2つの組織(ヨーロッパ・サラブレッド生産者連盟(EFTBA)と南米競馬機構(OSAF))から約70名の出席者が集まります。
会議イベントは 1週間ほどにわたって開催され、出席者にとっては他国の生産関係者とのネットワークを構築できる貴重な機会となります。ITBF会議は世界各国の情報を共有し、話し合う場となっています。会議では生産界にとって重要な課題が取り上げられ、生産界、そしてより広いサラブレッド業界におけるITBFの活動について報告が行われます。また、国際的に著名な獣医師でITBF獣医会議議長を務めるデス・リードン獣医師が率いる獣医会議も、この1週間ほどに渡るプログラムの重要な一部となっています。どちらの会議でも、業界内の専門家複数名が国際的に注目されている話題について講演を行います。
会議出席者はダルハムホール・スタッド、バンステッド・マナー、ランウェイズ・スタッド、ナショナル・スタッドなど、イギリスでも特に著名な牧場を訪れ、世界でもトップクラスの種牡馬を見学します。また、ジョッキークラブ・エステイツの調教場や、ロスデールズやニューマーケット・エクワイン・ホスピタルといった主要な馬の診療施設の見学も行います。さらに出席者の交流という面でも、国立競馬博物館でのウェルカム・レセプション、ジョッキークラブ・ルームやケンブリッジのクイーンズカレッジ、またランウェイズ・スタッドといった場所での夕食会などが、イギリス国内の生産関係者を招いて行われます。
また、ニューマーケットでのこれらのイベントだけではなく、ジョッキークラブの厚意により、出席者にはダービー観戦のプログラムも組まれています。これはグレート・ブリティッシュ・レーシング・インターナショナル(GBRI)によるジョッキークラブとITBFとの共同企画となっており、参加者はロンドン市内からの移動の手配、イギリス風のピクニックランチの提供、女王陛下の競馬場到着への立ち会いなどを含め、歴史的な競馬観戦を楽しみます。このダービーを含む女王陛下の在位70周年の記念行事に参加した後、会議出席者は6月6日(月)にニューマーケットに移動し、そこから1週間の会議・イベントが始まることになります。
ITBF議長のカーステン・ラウジング氏は次のように話しています。「長年にわたってこの会議でITBFメンバーの皆様が直接顔を合わせてきたことによって、ITBFは多くの馬関連情報を世界各国に広めることができました。お互いに知り合うことができ、そのようなつながりによって、実際に他国を訪問した際に歓迎しあえる仲間を得ることができました。ITBFのメンバー国からこれほど多くの出席者をニューマーケットに歓迎できるのは本当に嬉しいことです。今回の会議では過去2回の会議と比較して出席者の数が2倍近くに増える見込みとなっていますが、これは世界の生産界がITBFの存在を一層認識するようになっていることの証に他ならないと思います。今回、このような幅広いプログラムの提供を可能にして下さったスポンサーの皆様の多大なるご支援に心より感謝申し上げます。世界各国からいらっしゃる皆様をお迎えするのを大変心待ちにしております。」
詳細は https://www.international-tbf.com/itbf-conference-newmarket-2022/ をご参照ください。