- メイダン競馬場 <日程>
- ジュベル・アリ競馬場 <日程>
【UAEの競馬】 アラビア半島のペルシャ湾沿いに位置するアラブ首長国連邦(UAE)は、言うまでもなくドバイワールドカップで有名な中東の「競馬先進国」です。初めて競馬が行われたのは1969年、正式な競馬は1981年で、以降、施設や組織を充実させてきました。
UAE は1971年に独立し、首長家が競馬に熱心でゴドルフィンの名で世界各地に数多くの良血馬を所有し、ヨーロッパの重賞レースで活躍しているほか、日本では安田記念(G1)に優勝したハートレイクや鳴り物入りで輸入されたラムタラが有名です。
競馬シーズンは暑い夏を避けた11月から4月までに開催されています。宗教上の理由から馬券の発売はしていませんが、的中者に賞品があたる「くじ」が行われます。
中心となるのはアブダビとドバイにあるメイダンの2つの競馬場で、毎年3月に行われる世界最高金額を誇るドバイワールドカップ(G1、ダート、2,000メートル)には日本からも多数有力馬が出走しています。
メイダン競馬場の紹介 |
(c) Sam D'Agostino (c) Dubai Racing Club (c) Sam D'Agostino ●競馬場の概要 アラブ首長国連邦(UAE)で本格的に競馬が始まったのは1991年頃ですが、わずか20年弱で中東を代表する競馬産業を築き上げました。その象徴の一つでもあったナド・アルシバ競馬場は2009年のドバイワールドカップデイ競走を最後に取り壊され、2010年からはメイダン競馬場として生まれ変わり新たな時代を迎えました。 映画館やホテルが隣接するなど世界でも類を見ない大規模のグランドスタンドには20,000席が用意されていて、最大収容人員は60,000人。充実した調教、検疫施設、および最新技術を備えた馬の病院は、急成長中の競馬産業を後押ししています。 1996年には、現在では世界最高レベルの賞金額を誇る国際レースとして世界中のホースマンが目標とする第一回ドバイワールドカップ(1998年よりG1)が開催され、米国のシガーが優勝しました。このレースは以降も、シングスピール、シルバーチャーム、ドバイミレニアム、ストリートクライ、カーリンなどの世界的名馬が優勝していて、2011年はヴィクトワールピサが日本馬として初の勝利を手にし、2着にもトランセンドが入るというワンツーフィニッシュを飾りました。このドバイワールドカップ競走を目玉とするワールドカップ開催日には、G1、G2競走がそれぞれ5、3レース施行され、多数の日本馬が出走しています。
●競馬場への行き方 メイダン競馬場はドバイ中心部から少し離れたところにあり、公共交通機関を使って競馬場まで行くことはできないため、タクシーを使うのが一般的です。 ドバイ国際空港から競馬場までは、手頃な料金(1,000円程度)でタクシーを利用できます。また、エミレーツ航空のファーストクラス、ビジネスクラスの利用者には、無料リムジンサービスが用意されています。
(メイダン競馬場は、閉場したナド・アルシバ競馬場に隣接して建設されました。 右上には旧ナド・アルシバ競馬場のコース跡が残っています。)
●コース コースは、ダートコースと芝コースの両方があり、ダートは1周1,750メートル、芝 は2,400メートルです。高低差はほとんどなく、直線距離ではダート・芝ともに1.5%、コーナーではダートが5.5%、芝が6%です。ゴール前の直線距離は ダートが400メートル、芝が450メートルです。
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●主要競走 最大の目玉は3月末のドバイワールドカップデイ開催日で、ドバイワールドカップを含む以下のG1&G2競走が施行されます。また、ドバイワールドカップの3週前に施行されるスーパーサタデーには、ワールドカップ諸競走の前哨戦も開催されます。 ●ドバイワールドカップ(G1)2,000 m、ダート ●ドバイシーマクラシック(G1)2,410 m、芝 ●ドバイターフ(G1)1,800 m、芝 ●ドバイゴールデンシャヒーン(G1)1,200 m、ダート ●アルクオーツスプリント(G1)1,200 m、芝 ●ゴドルフィンマイル(G2)1,600 m、ダート ●ドバイゴールドカップ(G2)3,200 m、芝 ●UAEダービー(G2)1,900 m、ダート※ドバイ三冠競走最終戦 ●馬券 イスラム教国なので賭事は禁止されていますが、来場者はピックシックス(6レースの勝ち馬を予想するもので、的中すれば豪華賞品等が当たる)に参加できます。
2019年現在のデータです
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ジュベル・アリ競馬場の紹介 |
●競馬場の概要 ジュベル・アリ競馬場のコースとグランドスタンドは、モハメド・ビン・ラシード・アル・マクトゥーム殿下の指示により、1990年に建設されました。ダートコースは砂にオイルを混ぜたものを利用しているのが特色で、見た目も少し濃い色合いとなっています。また、もう1つの大きな特徴は、この蹄鉄型のダート走路が、スタート地点からまず下り坂、そしてゴールまでの最後の2.5ハロンが急な上り坂という、ヨーロッパ競馬の特徴(アップヒルフィニッシュ)が取り入れられていることです。
●競馬場への行き方 最も近い空港はドバイ国際空港で、主要な交通手段は車かタクシーとなります。 ドバイ市街地から競馬場までは車で20分ほど、空港からは30分ほどの位置です。 また、競馬場の付近には多数のホテルや娯楽施設があり、世界的に有名なブルジュ・アル・アラブホテルやジュメイラ・ビーチホテルなどはすべて競馬場から車で5分以内の場所にあります。
●コース 蹄鉄型の右回りのダートコースのみで、距離は2,200メートルです。 高低差は最終3ハロンが約7度の上り勾配で、ゴール前の直線は900メートルです。
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●主要競走 主要競走は1月のジュベル・アリ・マイル(G3)です。 ●馬券 イスラム教国なので賭事は禁止されていますが、来場者はピックシックス(6レースの勝ち馬を予想するもので、的中すれば豪華賞品等が当たる)に参加できます。
2019年現在のデータです
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