第34回アジア競馬会議(ARC)イスタンブール大会について
2012年7月16日(月)〜20日(金)、トルコのイスタンブールで、第34回アジア競馬会議(ARC)イスタンブール大会が「Bridging Worlds(世界の架け橋)」のテーマで開催されますのでお知らせいたします。
※第34回ARCイスタンブール大会ウェブサイト: http://www.arcistanbul2012.com/
詳細については、以下をご覧ください。
1.アジア競馬連盟
2.トルコジョッキークラブ
3.会議全体日程
4.全体会議内容
5.公式イベント
6.トルコ共和国 食糧・農業・家畜省大臣の挨拶
7.トルコジョッキークラブ会長の挨拶
8.アジア競馬連盟(ARF)会長の挨拶
歴史
アジア競馬会議は1960年に日本中央競馬会とラングーンターフクラブの提唱により設立され、同5月に東京において、69名の参加者を得て第1回目の会議が開催されました。その後、2001年の第28回アジア競馬会議において、アジア競馬連盟が設立され、アジア競馬会議はその機関会議となりました。
最近の会議は、マカオ(1999年)、シンガポール/マレーシア(2000年)、タイ(2001年)、ニュージーランド(2003年)、韓国(2005年)、ドバイ(2007年)、東京(2008年)、シドニー(2010年)で開催されました。
アジア競馬連盟は、オーストラリア、バーレーン、香港、インド、日本、韓国、マカオ、マレーシア、モーリシャス、モンゴル(准加盟)、ニュージーランド、オマーン、パキスタン、フィリピン、カタール、サウジアラビア、シンガポール、南アフリカ、タイ、トルコ、ベトナム、アラブ首長国連邦の計22カ国から構成されています。
アジア競馬連盟の目的
定期的な会議及び加盟国間のその他の競馬交流を通じて、親善と相互理解を達成し促進すること
連盟が適切であると考え、かつすべての既存の法律、規則及び規定に従う手段によって、競馬及び生産の振興を図り、その完全性と威信を推進すること
競馬の発展を支援するために、差別することなく、競馬団体間で相互に有益な目的及び戦略を奨励し構築すること
競馬に関連する事項について構想及び情報を交換すること
条件が許せば、騎手及び馬のために国際競走を奨励、促進及び支援すること
※アジア競馬連盟(ARF)のウェブサイト: http://www.asianracing.org/
2.トルコジョッキークラブ
トルコの競馬は1923年偉大なる指導者ムスタファ・ケマル・アタチュルが先導したトルコ共和国の設立前後において、数々の局面を経てきた。競馬はまずイズミルで施行され、そしてイスタンブール、アンカラ、サムスン、ウルファ、ブルサへと広がった。1950年11月にトルコ共和国の大統領および首相の承認を得て、公益の非営利団体としてジョッキークラブが設立された。1953年7月の政令6132が発効に伴い、ジョッキークラブは農業省の監督のもと競馬を施行する権利を与えられ、トルコジョッキークラブと命名された。
トルコジョッキークラブは1953年9月に最初の競馬を開催し、その後馬生産、調教そして競馬の基盤を向上させるために数々のプロジェクトにどんどん着手した。
現在トルコジョッキークラブは8つの競馬場(イスタンブール、アンカラ、イズミル、アダナ、ブルサ、エラジグ、シャンルウルファ、ディヤルバクル)そして7つの種馬場(ブルサカラジャベイ、イズミット、イスタンブール/シリウリ、イズミル/トルバル、アダナ/セイハン、シャンルウルファ、エスキシェヒル/マームディイェ)で競馬・生産を行っている。年間開催日は550日で、全レースがトルコジョッキークラブのTVチャンネルで放映されており、総売り上げは10億ユーロに達する。トルコの競馬には、馬主5,250人、厩務員3,600人、騎手500人、見習い騎手600人、調教師1,200人が関わっており、場外馬券売り場は全2,500か所(従業員1,000人)、そしてトルコジョッキークラブの職員は2,000人いる。これに地方での関連する雇用も加えると、競馬産業の直接雇用は30,000人以上に及ぶ。
トルコジョッキークラブが所有する25頭の著名種牡馬には、ライオンハート(USA)、オカワンゴ(USA)、ディヴァインライト(JPN)、パワーズコート(GB)、キュヴェ(USA)、デヒア(USA)、マウンテンキャット(USA)、イーグルアイド(USA)、オールウェイズアクラシック(CAN)、ストライクザゴールド(USA)その他多数が含まれ、またHaberbatur、Rikardo、Odinhan、Ibocan等の13頭の純血アラブ種牡馬も有する。
* トルコジョッキークラブのウェブサイト:http://www.tjk.org
※全体日程PDF版ダウンロード(78kb): ARC_Istanbul_schedule.pdf
全体会議1: 「ウェブ3.0時代の競走と勝馬投票」
議長:ウィンフリード・エンゲルブレヒト=ブレスケス
題目:
1. 振興技術およびデジタル革命の影響−今後20年間とその先のシナリオ
2. ソーシャルネットワークは過大評価されているのか、それともメディアの将来となりうるのか?競馬は顧客層拡大のためにソーシャルネットワークを利用できるか?
3. 活字媒体とテレビの将来、そしてその将来が競馬の顧客への情報提供に与える影響
4. 競馬の知的財産の保護とワイヤレス世界
全体会議2:「施行規程改正:21世紀の競馬の改革と施行規程」
議長:佐藤 浩二
題目:
1. 走行妨害に関する規定−世界で統一することができるか?
2. 動物福祉と競馬:改善に向けて先導役を務めるか、それとも独自の目標を設定するか
3. 真か偽か:競馬監督者が研究開発の恩恵を受ける際に回避すべき落とし穴とは
4. 薬物ゼロの競馬:パリ協定の第6条に準拠することは全重賞の条件となるべきか
5. 競走馬の生物学的健全性を保護するための施行規程改正
6. 獣医学(遺伝的変異と競走成績)
全体会議3:「映画スターになった名馬セクレタリアト:ポピュラーカルチャーを通じて幅広い顧客への架け橋を構築」
題目:
1. 競馬と大衆文化:作家および映画製作者を惹きつける競馬ストーリーの魅力、その魅力を顧客拡大のためにどのように利用するか
2. ジェネレーションX、Y&Z:競馬における既存および将来の顧客層の分析
3. 必須要素:競馬を売り込む際に焦点を当てるべきこととは
4. 自身のリーグにおいて:優秀な競走馬を宣伝する
5. スポーツ賭事:敵か味方か
全体会議4:「異なる方法での施行:競走や勝馬投票におけるスマートコンセプト」
題目:
1. アメリカ革命:米国におけるサラブレッド競馬および馬生産の持続可能な成長を促進するためのジョッキークラブの大胆な計画
2. 21世紀の競馬場設計:ランドウィック競馬場の事例
3. 競馬変革プロジェクト:英国で競馬を活性化するための競馬番組に関する報告カード
4. 勝馬投票:レースに賭けるさまざまな方法
全体会議5:「仮説: 競走、勝馬投票および生産のリーダーによる議論」
世界各地から集まった14人の主要な競馬関係者が、重要な問題を議論。
全体会議6:「広がる競馬国際化」
題目:
1. トルコ競馬の成功話:競馬産業の発展において他国が参考にできる教訓
2. 賭事機会の拡大に付随する文化的および社会的課題の交渉法
3. 政府および競馬監督者からの支援を勝ち取るためには
4. 競馬および勝馬投票の発展に関する障壁を各国が乗り越える支援をするうえでARFが果たすことのできる役割とは
2012年7月17日(火)開会式および歓迎夕食会
コンベンションセンター(スイスホテルから徒歩約10分)
2012年7月18日(水)ヴェリエフェンディ競馬場 競馬観戦夕食会
2012年7月19日(木)ボスポラス海峡クルーズおよびスアダクラブ(人工島)での夕食会
2012年7月20日(金)閉会式&送別夕食会
チュラーン宮殿ケンピンスキー(スイスホテルから徒歩約10〜15分)
2012年7月21日(土)イズミットおよびカラカベイ生産牧場ツアー
トルコジョッキークラブ主催の生産牧場ツアーで、TIGEMアラブ馬生産牧場も訪問する予定しています。
メメット・メディ・エカー
トルコ共和国 食糧・農業・家畜省大臣
2012年7月16日〜20日にイスタンブールで開催されます第34回アジア競馬会議に皆様をお招きすることが出来大変光栄に思います。
第34回ARCのテーマは「Bridging Worlds(世界の架け橋)」です。イスタンブールはヨーロッパとアジアという2大陸に跨る世界唯一の都市であり、神秘的で好奇心を掻き立てるような魅力を備えています。また、多数の美術館、宮殿、偉大なるモスク、そして市場が存在する一方で、予想以上の自然の美しさも併せ持っています。
今回の会議が多くの出席者にとって、その美しい風景と温かいホスピタリティから国際的に定評のあるトルコという国を訪問する初めての機会となるであろうことを私たちは認識しております。
8つの競馬場と種馬場を有するトルコは、アジアだけでなく世界の舞台においても最も活気のある競馬および馬生産の拠点の1つとして急速に頭角を現しています。私たちは成熟し成功を遂げているトルコのサラブレッド生産業を誇りに思っており、今回カラジャベイおよびイズミットの種馬場訪問をプログラムに盛り込むことが出来て嬉しいです。
会議中には著名なスピーカーをお迎えして多くの重要な議題について討議を予定しております。イスタンブールの魅力を味わいたい方のためにはソーシャルプログラムも準備しておりますし、他にも多数のイベントやアクティビティがあります。
皆様と第34回アジア競馬会議イスタンブール大会にてお会いできますことを心待ちにしております。
オウマ・ファルク・ギルギン
トルコジョッキークラブ 会長
2012年7月16日〜20日にイスタンブールで開催されます第34回アジア競馬会議のセカンド・アナウンスメントを皆様にご案内することが出来て大変嬉しく思います。
私たちはトルコで3度目のARCを主催すること、そしてイスタンブールに皆様をお迎えすることで競馬に対する共通の情熱そしてトルコという国の美しさを同時に皆様と分かち合うことができることを、心から楽しみにしております。
ご存知のように、馬と競馬は古今を通じてトルコの文化の重要な一部でありました。その結果、生産関連の施設や人材を有するまでになったトルコは、競馬そして馬生産において、経済面からみても、中心的存在に成長しました。
ARCを機にして、近年トルコを訪問されていない多くの方は、私たちの愛する国トルコへの旅を心行くまで楽しんでいただけると思いますし、またトルコを頻繁に訪問されている方は、トルコでの素晴らしい思い出を新たにすることが出来ると信じております。
私たちは、競馬の質を高めていくうえで非常に重要な役割を担っているこの非常に意義深い競馬の会議に貢献するために、皆様全員を2012年7月にイスタンブールへ喜んでお招きいたします。そしてこの会議をこれまでで最も成功させるべく尽力する次第です。
皆様を2012年7月の第34回アジア競馬会議イスタンブール大会へお迎えすることを楽しみにしております。
佐藤浩二
アジア競馬連盟(ARF)会長
日本中央競馬会、総括監
アジア競馬連盟の執行協議会を代表し、2012年7月16日から20日までトルコ、イスタンブールで開かれます第34回アジア競馬会議(ARC)へ皆様をお迎えすることは私の大きな喜びであります。
前回のシドニーでの会議を振り返りますと、競馬産業の将来の財源拠出に関する様々な機会およびその脅威について話し合いました。
「Bridging Worlds(世界の架け橋)」をテーマに掲げた第34回ARCにおいては、国際舞台における将来の競馬の成功を築き上げることにより深く焦点を当て、この困難な時代を乗り切る一助となるような戦略に目を向け、目の前にある問題への理解を高めます。私はこの会議を、ARF加盟地域内外を問わず競馬に携わっている全ての関係者が一堂に会し、知識や経験を分かち合う機会だととらえております。さらに、競馬産業外からも専門家を招き、私たちが直面している困難への解決法についてそれぞれの立場からそれぞれの視点を提供します。
第34回ARCの主催者であるトルコジョッキークラブは、世界で最も魅力的で伝統ある都市の1つであり多様な文化と歴史的遺産を有するイスタンブールの魅惑的な一面を披露するためのイベントを盛り込むなどして、会議プログラムを充実させるためにあらゆる努力を行っております。私は第34回ARCが参加者全員にとって忘れることのできない機会となり、将来直面する困難を成功へ導くための鍵を見つけるにあたって今回以上の場所も時間も存在しないと強く感じております。
皆様を7月にイスタンブールでお迎えすることを楽しみにしております。