2011年の世界の競馬および生産統計を公開しました
2011年の世界の競馬および生産統計を公開しました。
以下の項目を公開しました。
・生産頭数等 2009年-2011年
・競走数(平地・障害)2011年
・賞金額(平地・障害)2011年
・勝馬投票売上と控除率等201年
・勝馬投票売上・賞金額の変化(2011年/2010年)
・賞金と預託料金との比較 2007年-2011年
世界の生産頭数の概要
2011年の世界の生産頭数は2010年に比べ6,000頭以上減少しており2008年から4年連続で減少しています。特に米国が3,000頭弱、オーストラリアが1,300頭弱の減少と減少が目立ちます。また報告のあった69か国中2010年より頭数が減少した国は日本も含め41か国となります。
「世界の競馬および生産統計」は、国際競馬統轄機関連盟(IFHA)が、その加盟国の競馬統轄団体から収集した年次統計調査に基づいていて集計しました。
なお、データの記載がないものは、同国の競馬団体が同調査に関するデータを提出していないか、あるいは、該当するデータを所有していないためです。
競馬の統計は、平地・障害競馬についてのみで、通常、繋駕(けいが)競走を除いています。しかし、繋駕競走と分別出来ないデータについては、例外として脚注で説明しています。
また、生産・競走・勝馬投票の集計は、各国で異なるため、数字の矛盾や差異がみられる場合があります。
生産に関する頭数は、国際血統書委員会(ISBC)が承認した血統登録機関が属する国以外の国の頭数も含まれています。
なお、生産等に関する日本の頭数は、IFHAの集計ではなく本財団が集計した頭数です。
上記の内容を含みますが、同統計は世界のサラブレッド産業の総括的概観を示すものです。
国際競馬統轄機関連盟(International Federation of Horseracing Authorities: IFHA)
1967年、仏国馬種改良奨励協会の主唱によりパリで第1回パリ国際競馬会議が開催されました。
この会議は、1961年に創設された4ヶ国連絡委員会(英・米・仏・愛)を母体としており、世界中の競馬統轄機関の事務局長クラスが集まって競馬の政策、運営上の規則の統一、情報・経験の交換、相互援助、共同研究の推進を目的としています。
日本は1973年の第7回大会から毎年参加しています。1993年に名称が国際競馬統轄機関連盟(IFHA)と改称され、現在59ヶ国の団体が加盟しており、日本は加盟国代表12名で構成される執行協議会の一員となっています。
競走馬の能力を数値的に示すレーティングもこの連盟の下部組織である国際サラブレッドランキング諮問委員会で行われています。
なお、血統と馬の記録に関する議題は、1976年に設立された国際血統書委員会(ISBC)で個別に協議します。
本財団はこの会議に1978年から参加しています。