ブリーダーズ・カップ新連携で拡大する(アメリカ)[開催・運営]
ブリーダーズ・カップ(Breeders’ Cup)は、収益力のある香港賭事マーケットとの連携を深めることによって事業範囲を広げつつある。
今年の10月にニュージャージー州のモンマス・パーク(Monmouth Park)競馬場で開催されるブリーダーズカップは、初めて香港の競馬ファンの馬券購入が可能になる。香港競馬の全権を有する香港ジョッキークラブは、こ のイベントを顧客に宣伝し販売促進することに同意した。
その上、4月29日シャティン(Sha Tin)競馬場で開催されるチャンピオンズマイル(Champions Mile)(GI・芝)は、アメリカ国外で開催されるレースとして初めて新ブリーダーズカップ・チャレンジの一環となる。
これにより、このレースの勝馬は自動的にブリーダーズカップマイルの出走権を獲得する。
昨年、指定された24レースの勝馬にブリーダーズカップの出走権を自動的に与えることが公表された。
しかしながら、チャレンジ1年目の国外開催としては、チャンピオンズマイルがおそらく唯一の該当レースになるだろう。
ブリーダーズカップ・マイル(Breeders’ Cup Mile)と12月の香港マイル(Hong Kong Mile)両レースの勝馬に対して100万ドル(約1億2000万円)のボーナスも導入された。
香港ジョッキークラブのウィンフリード・エンゲルブレヒト=ブレスケス(Winfried Engelbrecht-Bresges)最高経営責任者は、「競馬界の将来はグローバル化にかかっています。競馬を国境を越えるスポーツとして促進する ことは重要です」と述べた。
ブリーダーズカップ社(Breeders’ Cup Ltd.)のグレッグ・アヴィオリ(Greg Avioli)社長は賭事の面を強調し、他の収益性のある市場へのさらなる事業拡大をほのめかした。
「ブリーダーズカップの将来の主たる成長分野の1つは国際的な賭事マーケットです。そして、香港はその要です。我々はとりわけ香港の熱狂的な競馬ファ ン、そしてアジアのほかの市場に向けてブリーダーズカップ・ワールド・サラブレッド・チャンピオンシップス(Breeders’ Cup World Championships)の販売促進をすることを楽しみにしています」と述べた。
(1ドル=120円)
By Nicholas Godfrey
[Racing Post 2007年2月28日「Breeders’ Cup expands with new link-up」]