賭事免許申請が少数でも混乱なし(イギリス)[開催・運営]
イギリスの賭事法の改正にともない、4月27日の賭事免許申請の締切期限間が迫っているが、まだ申請件数が少ないことについて、当局は心配していないと述べた。
当局とは賭事委員会(Gambling Commission)のことだが、同委員会は独立ブックメーカーの90%が申請書をまだ提出できていないとの指摘にもかかわらず、心配無用と主張している。
この指摘を受けた同委員会は、「申請書の様式は長くて複雑」と認めながらも、賭事業者に対して締め切りに間に合わせるよう説得する広告を4月7日付の レーシングポスト紙に掲載した。もし現在免許を有している賭事業者たちが、9月1日の賭事法(Gambling Act)施行後も営業続行を望むのであれば、申し込み期間は19日しか残されていない。
賭事委員会が編成した複雑な書類作成を手伝うためのチームは“予約でいっぱい”だと言う。
しかしながら、ある賭事業者によれば、デヴォン(Devon)にある彼のベッティング・ショップを訪れた賭事委員会の監督官が、「免許を更新するために は6,000ポンド(約120万円)の料金を払わなければならない独立賭事業者たちが、申請を控えている」と懸念を示した。
それにもかかわらず賭事委員会の広報官マーク・レプコブスキー(Mark Lepkowski)氏は「私たちは現在のところ特に心配はしていません。免許更新手続きは進行中で、現在免許を持っている賭事業者の申込みは4月27日 が締め切りです。私たちは賭事業者に免許の申込みをしてもらうようにできる限りのことをしています。しかし、ことによると同業者団体には属していないた め、免許更新の申請が必要であることを知らない賭事業者がある程度はいるのかもしれません」と述べた。
同氏は「申請書の作成事務を手伝うために結成されたチームが“予約でいっぱい”なので、申請手続き中の賭事業者の方々はたくさんいます」と付け加えた。
複雑な社会的責任問題に関係する質問20〜23と奮闘して書類作成に取り組んでいる賭事業者は、誰が個人免許を必要とするのか、経理上の質問にどのように答えれば良いのかなどの問題に答える“電話相談(Call Surgery)”を利用することができる。
また、個人の申請をする場合、内密の一対一での話し合いも依頼することができる。
By Paul Eacott
(1ポンド=200円)
〔Racing Post 2007年4月8日「No panic despite lack of bookmaker application」〕