マグナ社、サン・ルイ・レイ・ダウンズ調教センターを売却(アメリカ)[開催・運営]
マグナ・エンターテインメント社(Magna Entertainment Corp.: MEC)は、カリフォルニア州ボンサルにあるサン・ルイ・レイ・ダウンズ(San Luis Rey Downs: SLRD)調教センターを売却する。売却先は、MIデベロップメンツ社(MI Developments Inc.: MID)で、売価は2,400万ドル(約28億8,000万円)だ。センターのあとを3年以内に宅地開発する計画がある。
なおMIDが開発の許可と承認を得るまで、MEDが引続き調教センターを利用できるように、205エーカー(約82ヘクタール)の土地を3年間、“わず かな年間使用料”で賃貸する契約が結ばれた。賃貸借契約は4ヵ月前に予告すれば、いずれの当事者からも解約できる。
MEDとMIDは、ともにマグナ・インターナショナル社(Magna International Inc.)の子会社である。
1960年代に設立されたSLRDは、約400頭の競走馬のホームグラウンドである。多くの卓越したサラブレッドを輩出しており、2002年度代表馬ア ゼリ(Azeri)もこのセンターで調教された。多くの調教師が、競馬場の混雑した厩舎地区より、このストレスの少ない静かな環境を好んでいる。
MEC広報部は5月31日に発表した声明で、この土地を開発することにした決定について、「長年、主としてSLRDは南カリフォルニアの他社の競馬場に 出走する馬のための調教センターとして利用してきました。その間、私たちは他の競馬場と業界への投資家に対して、競馬産業全体が利用できる施設として存続 させるため、共有とするか資本参加していただきたいと提案してきました。しかし、それはうまくいきませんでした。その結果、この施設を我が社の中核事業か ら外し、売却することになったのです」と述べた。
By Pete Denk
(1ドル=約120円)
[thoroughbredtimes .com 2007年6月7日「 Magna sells San Luis Rey Downs」]