ハイアリーア競馬場厩舎取壊し(アメリカ)[その他]
ハイアリーア パーク(Hialeah Park)競馬場の厩舎が、数週間のうちに解体される予定である(この記事は2006年11月25日に掲載された)。しかし、ジョン・ブルネッティ・ジュ ニア(John J. Brunetti Jr.)社長は、同競馬場のグランドスタンドの解体は差し迫ったことではないので、マイアミの競馬場として再開したいと述べた。
「過去数年、厩舎は改修の必要に迫られていました。必要となれば、勿論建直したいですが、競馬を続けたいという我々の望みのためにできることは取り壊し 以外にありません。現状ではだいぶ老朽化しており、壊れて体裁の悪いものを残しておきたいとは思いませんので」。
ハイアリーア市都市計画課のデボラ・ストーチ(Debora Storch)氏は、「ハイアリーア市には、再開発計画がありますが、2006年1月にそれが提出されて以降、特に動きは見られていません」。と述べた。
「ハイアリーア競馬場は、歴史的建造物に認定されています。解体するのなら、認定を取り消さなくてはなりません。我々は同競馬場を大変誇りに思っていま すし、ハイアリーア市の歴史は同競馬場に関連しています。再開発の必要は若干あると思いますが、歴史的な面は非常に重要です」。
再開発計画には、居住施設3,760戸、商業スペース約9万m2、事務所スペース約18万5千m2、約7千m2の公共博物館が含まれている。他にも、学校、公園、オープンスペース等が含まれる。
ハイアリーアパーク競馬場を守る団体のメンバーであるアレックス・ゴンザレス(Alex Gonzalez)氏は、市民に対する情報開示が十分に行われないまま再開発計画が開始されてしまうことを懸念している。
「同競馬場は、歴史的に南フロリダとアメリカ全土を結ぶ役割を果たしてきました。国の遺産にとして必須といえますし、関わってきた人々の遺産という意味でも保存・維持されるべきです」。
ブルネッティ氏は以下のように述べた。「ハイアリーアパーク競馬場は、2001年以降は競馬を開催していませんが、今後も開催許可を求め続けます。 2005年3月にはマイアミ郡とデード郡(Miami-Dade County)の有権者は、ハイアリーアパーク競馬場、コールダー競馬場(Calder Race Course)他のパリ・ミューチュアル方式の競馬場でのスロットマシーン設置を合法化する法案を、ぎりぎりのところで阻止しました。しかし、ブロワード 郡(Broward County)とその近辺の有権者は賛成したので、ガルフストリームパーク(Gulfstream Park)競馬場は11月15日にレーシノをオープンできたのです」。
「我々は競馬に大変興味を持っています。それが当初からの我々の意向です。スロットも含め、進行中のあらゆる計画に関して公平な配慮が欲しいのです」。
By Pete Denk
(1ドル=115円)
[Thoroughbred Times 2006年11月25日「Hialeah to begin demolition of old barns」]