マウンテニアー競馬場にテーブルゲーム導入(アメリカ)[開催・運営]
地域投票により、ウエストバージニア州でチェスター競馬場に続いて、マウンテニアー競馬場(Mountaineer Race Track)のテーブルゲーム導入が承認された。同競馬場はその導入により、同業者たちの一歩先を行くと考えている。
6月30日にウエストバージニア州ハンコック郡の有権者の59%の賛成を得て、マウンテニアー競馬場にこれまで運営してきた3,220台のスロットマシ ンのほか、新たにポーカー、ブラックジャック、ルーレットなどのテーブルゲームを追加することが承認された。これによりマウンテニアー競馬場は、ウエスト バージニア州において初めてのテーブルゲームを提供する平地競走競馬場となる。なお、6月9日の地域投票では、チャールズタウン競馬場の同様の計画は認め られなかった。
マウンテニアー競馬場は、そのカジノスペースに、第3四半期までにポーカー用テーブル37台を設置し、第4四半期までにブラックジャック、ルーレット用 テーブルなど合計50台を設置することを計画している。施設の改修工事に約1,000万ドル(約12億円)を費やし、年内に設置が完了する予定である。
MTRゲーミンググループ社(MTR Gaming Group)の所有者タマラ・ペティット(Tamara Pettit)氏は、「マウンテニアー競馬場は発展して、他の娯楽を提供できるようになりました」と述べた。
2006年に同競馬場では、スロットマシンの収益から競馬賞金に2,540万ドル(約30億5,000万円)に充当された。テーブルゲームの総収入の 2.5%は競馬の賞金に、2%は州のサラブレッド生産振興資金に充てられ、賞金への交付総額は100万〜150万ドル(約1億2,000万〜1億 8,000万円)に達するとの見込みである。
競馬関係者は顧客増加の施策としてこの計画を支持した。ペティット氏はその支持のおかげで、この計画が容認されたと述べている。
マウンテニアー競馬場は、平均年収3万5,000ドル(約420万円)の従業員を700名増員する計画である。
By Frank Angst
[thoroughbredtimes.com 2007年 7月2日「Voters approve table games for Mountaineer」]