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海外競馬ニュース
2007年08月23日  - No.32 - 2

シュワルツェネッガー知事、 ウエストナイルウイルス症に非常事態宣言(アメリカ)[獣医・診療]


 カリフォルニア州のアーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)知事は、州内でウエストナイルウイルス(West Nile Virus)による死者4名、感染者60名が出たことを受け、カーン(Kern)、コルサ(Colusa)、サンホアキン(San Joaquin)の3郡に非常事態宣言を出した。

 同州では検査の結果、3郡で馬5頭がウエストナイルウイルスに陽性反応を示し、また42郡でこのウイルスの存在が確認された。

 シュワルツェネッガー知事は、「ウエストナイルウイルスの被害が最も大きい郡の救援に取り掛かっています。宣言を出したことにより媒介する蚊の防除地区 は財政支援を受けることができ、また、州の行政機関は致死の恐れのあるウエストナイルウイルスの更なる蔓延からカリフォルニア州民を守るために防止策を講 じることができるようになります。州行政機関があらゆる手段を尽くしてこの疾病の蔓延と闘えるよう、引き続き対策を強化します」と語った。

 7月末、ウエストナイルウイルスに感染した馬の症例が新たに1例確認された。ウイルスの保有馬はしばしば、よろめいたり、旋回したり、後肢の脱力をきた したり、起立不能となったり、あるいは筋肉痙攣といった徴候を示す。感染馬のおよそ3分の1が死亡したり安楽死させられることになる。

 蚊はウエストナイルウイルスに感染した鳥の血を吸って感染し、このウイルスを保有し、人や他の動物の血を吸う時にウイルスを蔓延させる。

 馬にはウエストナイルウイルスの予防ワクチンができている。馬主はこのワクチンやその他の蚊媒介性ウイルス用ワクチンについて獣医師の助言を受けるのが望ましい。

 ウエストナイルウイルスは接触や空気感染により蔓延することはない。

 人は感染した蚊に咬まれて3〜14日後に発熱、頭痛、肩こり、知覚麻痺、見当識障害、痙攣、筋肉脱力、失明、麻痺といった典型的な症状を示すようになる。

 ウエストナイルウイルスの感染に対して特別の治療法はないが、軽症の場合、発熱や疼痛のような症状は自然に消える。

 カリフォルニア州上院議員のディーン・フロレス氏(Dean Florez, D-Bakersfield 選出)は、この伝染病との戦いのために州予算から最低でも4,800万ドル(約57億6,000万円)拠出するよう要請していた。これに対してシュワル ツェネッガー知事は書簡により、地方レベルでこのウイルスと闘うのに、直ちに必要な財政支援を行う旨を伝えた。

 

(1ドル=約120円)


[thoroughbredtimes.com 2007年8月4日「Schwarzenegger declares state of emergency due to West Nile Virus」]


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