エイントリー競馬場に昔の騎乗合図用のベルが鳴り響く(イギリス)[その他]
11月20日に競馬関連の品々が、グラハム・バッド・オークションズ社(Graham Budd Auctions)の競売にかけられた。
エイントリー競馬場は、1831年当時同競馬場で使用されていた、歴史あるグランド・ナショナル・レースの騎乗合図用ベルに、9,000ポンド(約216万円)以上を支払い、買い戻した。
このベルは、同競馬場のオーナーであったトップハム一族(Topham family)が所有していたものである。
169年以上同競馬場と係わってきたトップハム一族から出されたエイントリー競馬場ゆかりの収集品は、全部で110点以上にのぼる。
エイントリー競馬場の入札代理人であるガイ・モリスン(Guy Morrison)氏は、「エイントリー競馬場は、ベルを手に入れたことを喜んでいます。ベルは長い年月を経て同競馬場に戻ってきて、次の土曜日の第1レースから再び使用されるのです」と述べた。
競売品の中には1910年のグランド・ナショナルのトロフィーがあり、11,750ポンド(約282万円)で落札された。ウォルター・スウィンバーン(Walter Swinburn)騎手のサイン入りの、1981年のダービーに優勝したときにシャーガーが使用した番号ゼッケンは、4,000ポンド(約96万円)で落札された。
同じ会場で、英国競馬統括機構(British Horseracing Authority: BHA)が主催する有名な勝負服のオークションも行われた。BHAにより14点がセリにかけられ、落札された10点の落札総額は2万6,378ポンド75ペンス(約633万円)であった。
しかし、茶色い勝負服一式をめぐり、チャーリー・マン(Charlie Mann)調教師とBHAの間で衝突が生じた。それはマン調教師が、その勝負服一式は義理の父であるエドワード・ド・ポロンプトン・ハンター(Edward De Plumpton Hunter)氏の登録しているチョコレート色のシンプルな勝負服と酷似していると主張したからである。結局、この競売品は取り下げられた。
グラハム・バッド社の競売人は、「全体としては、皆様が喜んでいます。1、2点失望させられる価格のものもありましたが、競売品は全般的に高価格をつけました」と述べた。
By Turia Tellwright
(1ポンド=約240円)
[Racing Post 2007年11月23日「Aintree buys back mounting bell」]