海外競馬ニュース
2007年12月20日 - No.49 - 2
賭事委員会、財政問題を報告(イギリス)[開催・運営]
イギリスの競馬業界は、賭事調査、依存症治療、弱者教育などの活動に必要な資金を任意に拠出している。賭事委員会(Gambling Commission)は、政府からの要請にこたえ、現行の任意拠出方式の取り決めについて第1回目の検討文書を公表した。
賭事委員会は、検討文書は任意の資金拠出方式と賦課方式の得失を比較考量するものであり、結論を先取りするものではないと強調した。
この文書には、次のように記されている。「現行の任意拠出方式のメリットは明らかである。少なくとも節度ある賭事を促すことに対する賭事業界の熱意の指標となっている。しかし、任意拠出により資金が十分に集まらなければ、これらのメリットは生じえない。“節度ある賭事を推進する基金(Responsibility in Gambling Trust: RIGT)”の2007-8年度の資金造成目標は、広範な支援によって達成された。RIGTのサービス提供の継続確保は不可欠であり、この目標達成は業界の熱意の証しになるだろう」。
賭事委員会は、11月26日にバーミンガムのアストン・ビジネス・スクール(Aston Business School)で、この検討文書について話し合うためにセミナーを開く。
協議は1月4日に迫っている。賭事委員会は、第2回目の検討文書を公表し、4月上旬までに意見をまとめ、最終報告は7月になされると考えられる。
By Howard Wright
[Racing Post 2007年11月18日「Commission reports on funding issue」]