海外競馬ニュース
2007年02月22日 - No.7 - 3
レース前のアルコール投与(アメリカ)[獣医・診療]
ネブラスカ州 のジェイ・スチュワード(Jay Steward)獣医師は1月31日に、競走馬に薬物を投与したとされる4件の事案について裁判にかけられる予定である(この記事は1月24日に掲載され た)。伝えられるところによると、同氏は、2005年のフォナー・パーク(Fonner Park)競馬場における4競走の前に、馬にアルコールを投与した。
スチュワード氏は、オマハ・ワールド‐ヘラルド(Omaha World-Herald)誌に1月19日に掲載された記事の中で、容疑を否認した。54歳の同氏は、22日に彼の診療所に入れた留守番電話のメッセージ に回答していない。同氏は、これらの違法行為1件につき、最高5,000ドル(約60万円)と1年の懲役刑を課せられる可能性がある。
薬物規制標準化委員会(Racing Medication and Testing Consortium)のスコット・ウォーターマン(Scot Waterman)会長は、アルコールは鎮静剤のつもりで投与されたのだろうと言った。
「少々神経質な馬や気性の荒い馬に対して、アルコールは沈静効果があるというのがその理由です。」
スチュワード氏の行った処置についての調査は、州競馬委員会が、2005年に同獣医の診療所の元従業員がレース前にアルコール投与を行った記録を暴露したことを受けて開始された。
(1ドル=120円)
By Matt Hegarty
[The Blood-Horse 2007年1月24日「Vet faces horse-alcohol rap」]