マグナ社、3年間の損失3億600万ドル超(アメリカ)[その他]
マグナ・エンターテイメント社(Magna Entertainment Corp.: MEC)は、売上高では北米における最も有力な競馬会社の1つであるが、2007年の1年間で1億1,375万9,000ドル(約125億1,300万円)の損失を出し、3年間の損失額は3億640万3,000ドル(約337億400万円)となった。
2007年の第4四半期における損失は、4,298万ドル(約47億2,800万円)であった。これは前年同期の損失の約3.5倍に相当する。2007年のMECの年間損失は、2006年の損失8,735万1,000ドル(約96億900万円)と比べ、30.2%の増加であった。同社は、2005年にも1億529万3,000ドル(約115億8,200万円)の損失を出している。
MECの創設者で会長兼最高経営責任者代行のフランク・ストロナーク(Frank Stronach)氏は声明で、「アメリカの不動産および金融市場の景気減退が、MECの資産売却に不利な影響を及ぼしてきていますが、負債解消計画を遂行すべく全力で取組んでいます」と述べた。
2007年の売上高は、前年比9%増の6億2,571万5,000ドル(約688億2,900万円)となり、第4四半期については前年比14.4%増の1億1,728万6,000ドル(約129億100万円)となった。最高執行責任者ロン・チャールズ(Ron Charles)氏は同社のエックスプレスベット、アムトート、ホースレーシングTVを含むパリマックスの営業成績は好調だったと語った。
しかしながら、南カリフォルニアのガルフストリームパーク競馬場は、スロットマシンの収益があいかわらず期待はずれで、主力商品である競馬の売上げも2008年の第1四半期は下降を続けている。
By Ed DeRosa
(1ドル=約110円)
[thoroughbredtimes.com 2008年2月29日「MEC’s three-year loss tops $306-million」]