海外競馬ニュース
2008年04月10日 - No.14 - 2
ダーレー社の大規模な買収(オーストラリア)[その他]
オーストラリアのデイリーテレグラフ紙(Daily Telegraph)は、ラシド・ビン・モハメド・アル・マクツーム(Sheikh Mohammed bin Rashid al Maktoum)殿下が所有するダーレー・スタッド(Darley Stud)が、著名なオーストラリア人オーナー・ブリーダーであるボブ・インガム(Bob Ingham)氏が所有の5億ドル(約550億円)以上に相当する競馬と生産事業を買収する手続に入っていると伝えた。
インガム氏のレーシングマネージャー、トレヴァー・ロブ(Trevor Lobb)氏は、南半球で最大の事業であるインガム帝国がダーレー社に売却されることを正式に発表した。
売却の対象は、オーストラリアで最も優れた牧場で生産された1,000頭以上のサラブレッドならびにフレミントン、ウォリックファーム、ベルモントパークの各競馬場に隣接する外厩施設、ハンターヴァレーのジェリースプレーンズとクータムンドラにある牧場である。
インガム氏は、オーストラリア競馬史において最も成功した馬主であるとされている。同氏が事業を売却するという決定は、3月24日に始まったマジックミリオンズ1歳馬セリ(Conrad Jupiters Magic Millions yearling sale)の前夜に明らかになった。
ロブ氏はデイリーテレグラフ紙に、「この2週間交渉が進められ、取引がまとまりました。海外投資委員会の許可が必要ですので、売却手続には約1ヵ月かかると考えています」と述べた。
[thoroughbredtimes.com 2008年3月24日「Darley makes major Australian purchase」]