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海外競馬ニュース
2008年05月01日  - No.17 - 1

新設のグレートリース競馬場試行開催に参加した人々の感想(イギリス)[開催・運営]


 グレートリース競馬場は当初2006年10月にオープンの予定であったが、たびたびオープン予定日を延期し、試行開催も2度キャンセルしている。

 4月13日、グレートリース競馬場の試行開催はアットザレーシズ社(At The Races)のカメラ班を除きメディアへの公開をすることなく行われた。この試行開催に参加したジョン・ベリー(John Berry)調教師は新設のグレートリース競馬場を次のように評価した。

 「グレートリース競馬場がオープン予定日までに試行開催準備が整わないために英国競馬統括機構(British Horseracing Authority: BHA)がオープン日を延期するという話に、私たちは皆うんざりしていました。4月13日の朝、ついに試行開催が現実のものとなったので感慨はひとしおでした」。

 「グレートリース競馬場に足を運べば、オープンまでなぜこれほど長い時間を要したのか理解できるでしょう。今の時代、競馬場を建設するためには単に土地を見つけて走路に柵をめぐらし、それがギャロップで走るのに適しているかどうかを確かめ、いくつかの建物を建て、回転式改札口をオープンするだけでなく、もっと多くのことが必要であるのは明らかです」。

 「ケンプトンとウルヴァーハンプトンの両競馬場によく行く人たちでさえ、グレートリース競馬場の施設にはひどく驚かされるでしょう。エセックス州にあるこの大変快適でかつ極めてアクセスしやすいグレートリース競馬場には、イギリス中のすべての競馬場を合わせたよりも多いほどのフッドライト・パイロン(投光照明塔)が、走路に沿って配置されています。現在のところ、馬場施設は完成していますが、残りの施設は“工事中”です」。

 「競馬場の最重要部分はもちろん走路ですが、グレートリース競馬場の全天候型走路は素晴らしく良く出来ています。それは標準的な左回りの楕円形のポリトラック社製で、一周1,600 mです。各コーナーのカーブはなだらかで、最後の直線は400 mです」。

 「ポリトラックは馬の脚に大変優しく適度な深さがあり、調教用としても最適です。まだ好タイムは出ていませんが、理想的な本馬場になるでしょう」。

 「天候にも恵まれたので、全員が良い気持ちでこの試行開催に参加したと思います。実際、好奇心を抑えられず私は自ら騎乗し、2,000 mを一駆けして楽しみました。ジョン・ジェンキンス(John Jenkins)氏の管理馬3頭と共にホームストレッチを走った後、馬場を一周したのです。それに基づき意見を言わせてもらえれば、グレートリースはイギリスの競馬場リストに追加される大競馬場になるだろうということです。長い間オープンを待った甲斐はあるでしょう」。

 なお、グレートリース競馬場の広報担当理事であるピッパ・カックソン(Pippa Cuckson)氏は、アットザレーシズ社のカメラ班を除きメディアへの公開をすることなく試行開催が行われることについて、「何が起きるか分かりません。もし何かがひどく不首尾に終わった場合には、BHAがオープン日を再検討したいと言い出すかもしれないと考えたからですが、杞憂でした」と述べた。

 

[Racing Post 2008年4月13日「Fingers crossed at Great Leighs for trials morning」]
[Racing Post 2008年4月14日「A great addition to Britain’s collection―Great Leighs reaction from those involved in yesterday’s trials」]


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