英国ダービーの名誉主賓、ヴィンセント・オブライエン(イギリス)[その他]
伝説の調教師ヴィンセント・オブライエン(Vincent O’Brien)氏は、エプソムダウンズ競馬場で施行される2008年ダービーの名誉主賓となる。
オブライエン氏は、調教師として、ダービー勝利6回を含めイギリスのクラシック競走優勝16回という輝かしい成績を収めている。同調教師のダービーでの優勝馬は、1962年のラークスパー(Larkspur)、1968年のサーアイバー(Sir Ivor)、1970年のニジンスキー(Nijinsky)、1972年のロベルト(Roberto)、1977年のザミンストレル(The Minstrel)、1982年のゴールデンフリース(Golden Fleece)である。
エプソムダウンズ競馬場の最高経営責任者ニック・ブロフェルド(Nick Blofeld)氏は、次のように語った。「私たちは今年のダービーに競馬界の伝説的人物を再び迎えることができることを大変光栄に思っています。彼は間違いなく現代の調教師の父であり、競馬界における現人神です。したがって、このように真の偉人をエプソム競馬場において名誉主賓に迎えることは、私たちの誇りとするところです」。
オブライエン調教師は、また、アイルランドのクラシック競走に27回優勝し、1977年と1978年に凱旋門賞の連覇という偉業を達成したアレッジド(Alleged)を調教した。現在までにこの偉業を達成したのは同馬だけである。
2003年のレーシングポスト紙の投票で、オブライエン調教師はイギリス競馬において歴代最高の人物に選ばれた。
アイルランドにクールモア牧場と連携してバリードイル調教センターを創設したオブライエン調教師は、「私は今年の英国ダービーの名誉主賓に選ばれたことに大変感動しています。この特別な栄誉に浴することは、80年前、コーク郡の牧場で育った少年時代には、想像すらしませんでした」と述べた。
同調教師は、「英国ダービーの6回の優勝は6回とも、私の生涯において最高のスリルを味わわせてくれたことに疑問の余地はありません。3歳牡馬にとってこの競走は一生一度のチャンスであり、かけがえのない1日であり、この競走に勝った偉大な6頭を調教したことは、とても幸せなことで光栄に思います。この栄誉は偉大な6頭の能力、持久力、勇敢さ、彼らに乗る騎手の技術そして厩舎関係者の協力のたまものです」と付言した。
[thoroughbredtimes.com 2008年4月8日「Vincent O’Brien to be guest of honor at Derby Festival」]