キーンランド競馬場、北米初のハイビジョン映像競馬場に(アメリカ)[開催・運営]
キーンランド競馬場は、10月3日に19日間の秋開催を開始する際に、場内映像と一部のサイマルキャスト放送をハイビジョン映像で提供することとなった。これは北アメリカにおける最初の事例である。
現在キーンランド競馬場は、完全な設備を有する高解像度映像センターの最後の仕上げに取りかかっている。センターでの作業は、数年をかけた移行における第2段階で、高解像度映像技術を支える設備の設置、高解像度カメラと映像モニターの購入およびビデオ室の改修が行われた。
キーンランド競馬場のハイビジョン映像は、競馬場に設置されているモニター、内馬場のトートボードおよびESPN(Entertainment and Sports Programming Network 娯楽スポーツテレビ放送ネットワーク)などの双方向テレビでも見ることが可能である。
キーンランド競馬場の放送サービス担当取締役G. D.ヒエロニムス(G.D. Hieronymus)氏は、「競馬ファンは、ダイナミックな画像で迫力に満ちた完璧なハイビジョン番組が増えることを望んでいます。場内で競馬観戦するのがベストですが、ハイビジョン放送で競馬を観戦することはそれに近いものです」と述べた。
キーンランド競馬場は2006年から、ハイビジョン放送の導入プロセスを開始したが、その手始めが高解像度映像技術に要する設備の設置であった。その際にデジタルビデオ技術においてリーダーであるトンプソン・グラス・バレー社(Thompson Grass Valley)とパートナー契約を結び、2008年の秋開催で使用する10台の高解像度カメラを購入した。
最終段階は放送番組のグレードアップであり、そのため場内スタジオが改築される。
[thoroughbredtimes.com 2008年6月18日「Keeneland to become first high-definition track」]