メイダン新競馬場、タペタ社製の調教馬場を選定(ドバイ)[その他]
ドバイ・レーシングクラブ(Dubai Racing Club: DRC)は7月25日、現在ドバイに建設中のメイダン競馬場複合施設(Meydan racing complex)の調教馬場(1800 m)として、元調教師のマイケル・ディキンソン(Michael Dickinson)氏が開発したタペタ・フッティングス社(Tapeta Footings)の人工馬場を採用すると発表した。
DRCの最高経営責任者フランク・ガブリエル(Frank Gabriel)氏は、選択過程の最優先事項として馬の安全を挙げ、「DRCは世界中すべての全天候型馬場を検討しました。いずれも馬の安全にとって有効であると評価しましたが、最終的に環境と競馬番組に適したタペタ馬場を採用することに決定しました。最善の選択をしたと確信しています」と述べた。
ディキンソン氏が開発したタペタ馬場は、砂にゴム片、人工繊維を混入したものであり、すべて撥水性のあるワックスでコーティングされている。タペタ(tapeta)はラテン語で“カーペット”を意味する。この馬場はすでにゴールデンゲートフィールズ競馬場およびプレスクアイルダウンズ競馬場に敷設されている。タペタ馬場はまた、世界9ヵ所において調教馬場として使用されている。その中には、ドバイのゴドルフィン社(Godolphin)のアル・クオズ調教場、メリーランド州のフェアーヒル調教センター、シンガポール・ターフクラブ(Singapore Turf Club)およびニューマーケットの2つの調教場が含まれている。タペタ馬場第1号は、ディキンソン氏がメリーランド州ノースイーストにある自身が所有するタペタ牧場に1998年に敷設したものである。その馬場で同氏はダホス(Da Hoss)を調教し、同馬は1998年に2度目のブリーダーズカップ・マイル優勝を果たした。
現在ナドアルシバ競馬場の向かい側に建設中の最先端のメイダン競馬場は2010年のドバイワールドカップに合わせて開場する予定である。本馬場については、ダート馬場の外側に芝馬場が敷設され、6万人収容の長さ3/5マイル(約1 km)のグランドスタンドに見下ろされることになるだろう。
By Alan Shuback
[Daily Racing Form 2008年7月27日「Tapeta for Dubai training track」]