海外競馬ニュース
2008年08月28日 - No.34 - 4
ベイメドウズ競馬場、最終レースを施行し閉鎖へ(アメリカ)[その他]
カリフォルニア州のベイメドウズ競馬場で現在行われているサンマテオ郡フェア開催での競馬日程が終了すると、サンフランシスコ半島のサラブレッド競馬は75年の歴史に幕を下ろすことになる。
10日間の開催は8月17日に終了し、グランドスタンドの取り壊しが今秋開始される予定である。この工事は同競馬場を小売店舗と住宅の複合施設に転換する第1段階である。
ベイメドウズ競馬場は、写真判定カメラと電動発馬機が初めて登場した歴史的な競馬場であったが、10年以上前からその存在が危うくなっていた。それは同競馬場が一等地に立地しているために、1997年にペインウェバー社(Paine Webber)がベイメドウズランド社(Bay Meadows Land Co.)から不動産を買収し、商業開発が避けられなくなったからである。
ウィリアム・ケイン(William Kyne)氏のもと1934年に開場したとき、ベイメドウズ競馬場はカリフォルニアが主要な競馬州になる先駆者となった。同競馬場は、2008年を期限として人工馬場の敷設を求めるカリフォルニア競馬委員会(California Horse Racing Board: CHRB)の要請を拒んだために、2007年に閉場することが予定された。しかし、大物のリーランド・イー(Leland Yee)州議会議員(民主党 サンマテオ選出)がCHRBの資金をすべて取り上げると脅したことを受けて、1年間の猶予期間が保証されていた。
By Jerry Klein
[Thoroughbred Times 2008年8月16日「Bay Meadows prepares for track’s final races」]