海外競馬ニュース
2008年09月04日 - No.35 - 4
出走資格レーティングを厳格化(アイルランド)[開催・運営]
ホース・レーシング・アイルランド(Horse Racing Ireland: HRI:競馬統括機関)は、平地競走と障害競走における低質馬の頭数を減らすことを目指す最新の措置を発表した。
この動きは、過剰な出馬投票と出走除外を減らす試みとして2005年に始まった措置の一環である。
2009年から平地と障害のハンデキャップ競走に適用される出走資格レーティングの下限値は、それぞれ2ポンド(lb)と3ポンドに引き上げられ、平地競走では44以下、障害競走では78以下のレーティングの馬は競走から除外されることになる。
HRIのジェイソン・モリス(Jason Morris)競走担当理事は、「アイルランドでは今年になっていくらかの進展がみられ、2008年1〜7月の出走除外数は、平地競走では3,026頭から2,072頭に、障害競走では10,726頭から10,154頭に減少しましたが、過剰な出馬投票と出走除外に対する懸念が残っており、放置できない状況にあります。そこで、HRIは改善措置を講じることとしました」と述べた。
モリス氏によれば、HRIの方針が出たことで、最低格付けにある競走馬をレーティングに基づいて以前にも増して速やかに除外することが可能となる。
同氏は、「アイルランド競馬は、“出走機会の確保”と、“能力主義と競走の質、魅力のある賞金レベルを基礎とする競馬の発展”の間のバランスをとり続けなければなりません」と付言した。
By Tony O’Hehir
[Racing Post 2008年8月19日「HRI to increase minimum ratings」]