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海外競馬ニュース
2008年10月09日  - No.40 - 3

コールダー秋開催、下級条件競走と重賞・特別競走の賞金を削減(アメリカ)[開催・運営]


 コールダー競馬場は業績が予想を下回ったため、重賞・特別競走の賞金総額を100万ドル(約1億1000万円)以上を削減することと、下級条件競走の賞金を17%削減することを計画している。

 下級条件競走の賞金削減は、フロリダ州マイアミガーデンズにある同競馬場で9月18日から実施される。

 コールダー競馬場はすでに4月27日、下級条件競走の賞金を30%削減し、8つの重賞・特別競走の賞金を削減した。賞金削減は、フロリダ・ホースメン共済協会(Florida Horsemen’s Benevolent and Protective Association: FHBPA)と同競馬場との紛争が原因であり、具体的には、同競馬場の映像を配信し、およびいくつかの州外の競馬映像をフロリダのサイマルキャスト市場で受信するのをFHBPAが阻止したことに起因する。

 この紛争は7月に解決し、賞金額は従来のレベルに回復していたが、その後の業績低迷により、同競馬場はまたもや賞金削減を実施せざるを得なくなった。

 コールダー競馬場の親会社であるチャーチルダウンズ社(Churchill Downs Inc.: CDI)のケヴィン・フラナリー(Kevin Flannery)上席副会長は、次のように語った。「多くの要因から賞金削減の実施を余儀なくされました。コールダー競馬場は、シーズン開始から2ヵ月半の間、州外への競馬映像配信を阻止されたことによる痛手から完全には立ち直っていません。加えて、ホースメンズ・グループ(Thoroughbred Horsemen's Group: THG)との紛争が継続中で、4月21日のシーズン開始以降、ツインスパイアーズコム社(TwinSpires.com)のような電話投票賭事(advance-deposit-wagering: ADW)運営業者は、同競馬場の競馬映像を入手できなかったのです」。

 同競馬場のコールダー開催またはトロピカル開催で施行予定の8つの重賞・特別競走は、総額102万ドル(約1億1220万円)の削減計画の一環として中止される。そのなかにはコールダー開催で施行される予定であったそれぞれ賞金総額が10万ドル(約1100万円)の2競走ショッカーT. ハンデキャップとハリウッドワイルドキャット・ハンデキャップが含まれる。

 トロピカル開催における賞金総額それぞれ10万ドル(約1100万円)の6つの重賞・特別競走も同じく中止となるが、そのなかにはクリスエス S、チェロキー・フロリックS、ピート・アクストヘルムSおよびチャポサスプリングス・ハンデキャップが含まれる。

 それに加えて、トロピカル開催で施行予定の賞金総額がそれぞれ10万ドル(約1100万ドル)の2つの特別競走、アメリカ招待チャレンジとトロピカルパークオークスが中止されることとなった。

 ラプレヴォワイヨントS(G2)とW.L.マックナイト・ハンデキャップ(G2)の賞金総額は20万ドル(約2200万円)から15万ドル(約1650万円)に削減され、ブレイヴラージSとフーリッシュプレジャーSの賞金総額は15万ドル(約1650万円)から9万ドル(約990万円)に削減される。

 それに加えて、トロピカル開催で施行予定の賞金総額がそれぞれ10万ドル(約1100万ドル)の2つの特別競走、アメリカ招待チャレンジとトロピカルパークオークスが中止されることとなった。

 

[thoroughbredtimes.com 2008年9月13日「Calder Race Course to cut overnight, stakes purses」]


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