チャーチルダウンズ競馬場、2010年ブリーダーズカップ開催地に決定(アメリカ)[開催・運営]
ブリーダーズカップ社(Breeders’ Cup Ltd.:BCL)とチャーチルダウンズ社(Churchill Downs Inc.: CDI)は10月8日、2010年ブリーダーズカップ(Breeders’ Cup World Championships)の開催地をチャーチルダウンズ競馬場とすることを正式に発表した。同競馬場でブリーダーズカップが開催されるのは7回目となる。
チャーチルダウンズ競馬場はこれまで、1988年、1991年、1994年、1998年、2000年および2006年にブリーダーズカップの開催地となった。ルイビルにある同競馬場は、ブリーダーズカップ史上、集客数記録上位7位のうち6位を占めている。その中には、1998年の8万452人という最高記録が含まれている。
2006年のブリーダーズカップでは7万6132人が来場し、場内馬券売上げ[1825万9971ドル(約20億860万円)]と馬券総売上げ[1億4033万2198ドル(約154億3654万円)]の最高記録を打ち立てた。CDIの役員たちは、2006年のブリーダーズカップの後、利益配分に不満を表していた。
CDIは当初、2009年の開催とさらに2016年の前にもう1度ブリーダーズカップを開催することを提案していたが、BCLはサンタアニタ競馬場における前例のない2年連続開催(2008年、2009年)を選んだ。
ニューヨーク競馬協会(New York Racing Association: NYRA)のチャールズ・ヘイワード(Charles Hayward)会長は9月初め、NYRAとBCLはこの春に2010年のブリーダーズカップ開催地をベルモントパーク競馬場とするという仮合意に達していたと語った。
ヘイワード会長によれば、BCLはこの夏NYRAに相談なしに、CDIと手を組むことに決めたようである。
2010年のブリーダーズカップ開催についてCDIとBCLは、チャーチルダウンズ競馬場での10月8日午前の公式発表まで沈黙を守っていた。
BCLのビル・ファリッシュ(Bill Farish)会長は、次のように語った。「私たちは、チャーチルダウンズ競馬場とケンタッキー州の素晴らしい支援者のもとに戻って、再びブリーダーズカップを開催できることに満足しています。チャーチルダウンズ競馬場がブリーダーズカップのための傑出した開催地であること、また同競馬場がブリーダーズカップに関わる世界中のホースマンおよびファンの間で非常に評判が良いことが判明しました」。
「CDIもまた、ブリーダーズカップの2日間に拡大された番組のために、驚くほど素晴らしい開催地を提供してくれるでしょう。ブリーダーズカップをチャーチルダウンズ競馬場に招致するためにCDIの最高経営責任者ボブ・エヴァンズ(Bob Evans)氏とその経営陣が見せた努力と情熱に敬意を表するとともに、BCL、CDI、競馬界および生産界に測り知れない利益をもたらしているブリーダーズカップを共同して実施します」。
By Jeff Lowe
(1ドル=約110円)
[thoroughbredtimes.com 2008年10月8日「Churchill named 2010 Breeders’ Cup site」]