トート社、移動式の売店を導入(イギリス)[開催・運営]
トート社(Tote)は競馬場内のどんな場所ででもプールベッティング馬券を販売できる移動式売店を導入することで、場内ブックメーカーに新たな挑戦をする。
この移動式売店の32インチテレビなどの無線装置のテストが、ニューベリおよびニューマーケット競馬場で行われた。トート社は、競馬場と契約を締結したうえで、主要なフェスティバル開催でこれを利用する予定である。
トート社の専務理事、デーヴィッド・クレーヴン(David Craven)氏は、この移動式賭店は競馬場の競争環境の変化に対応するために考え出されたものであり、ソニー(SONY)および専門無線会社トレリスワークス社(Trellisworks)と提携して開発したと述べた。
同氏は次のように語った。「我が社はプールベッティングを場内・場外の常設馬券発売所と場内のトレーラー型馬券発売所で提供しておりますが、そのほかに馬券発売ポイントを作るつもりです。これによって、場内ファンが馬券発売所区域で受けている従来のサービスとは異なるサービスをトート社が提供できることになります。言い換えれば、我が社は、人目を引く、人通りの多い場所で勝馬投票を受付け、顧客が競馬賭事にアクセスしやすいようにします。我が社は競馬場と共同して人出が多い場所を探し、この設備を置くのに最善の場所を決める予定です。他にもっと良い場所があれば、そちらへ設備を移動できるのは大変便利です。ニューベリ競馬場で2日間試験実施し、好評を得ました」と付け加えた。
クレーヴン氏は、「競馬場にサテライト馬券発売所区域が設けられたことにより、トート社は売上げ減少の被害を受けました。わが社はこの新しい設備でブックメーカーに対抗できることに満足しています」と語った。
同氏はまた、「この設備によって、ブックメーカーより良い顧客サービス、とりわけ迅速な払い戻しが可能になると考えています」と付け加えた。
By Howard Wright
[Racing Post 2008年10月10日「Tote to tackle on-course bookies with mobile pool-betting pitch」]