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海外競馬ニュース
2008年12月18日  - No.50 - 1

騎手組合、破産を回避し再建へ(アメリカ)[開催・運営]


 騎手組合(Jockeys’ Guild)の再建計画は12月3日、連邦破産裁判所[デーヴィッド・ストスバーグ(David Stosberg)判事]により承認され、騎手組合は破産状態から脱却した。2007年10月に同組合からの申請により始まった破産保護(民事再生)手続きは、再建計画の実行段階に入ることになる。

 騎手組合の事務局長テリー・メヨックス(Terry Meyocks)氏は、「ホッとしました。今後希望を持って前進することができます」と述べた。

 メヨックス氏は、米国の騎手を支援する団体である騎手組合の舵取りを2007年9月に引き継いだあと、直ちに騎手組合の再建に着手し連邦破産法第11章に基づく破産保護(民事再生)手続きの開始を申し立てた。騎手組合が財政難に陥ったのは、2001年から2005年11月に追放されるまで会長を務めていたウェイン・ガートメニアン(Wayne Gertmenian)氏の指導下であった。同氏のあとスポーツエージェントのドゥワイト・マンリー(Dwight Manley)氏が2007年9月に辞任するまで13ヵ月間騎手組合を統率していた。

 ガートメニアン氏による騎手組合の運営に対する不信感から、多くの競馬場は騎手組合に対して、“騎手のメディア著作権使用料の支払い(訳注:再建計画では同組合の年間収入の45%を占める)”を停止していた。メヨックス氏は、競馬産業からの信頼回復に取組み、最大の競馬場所有者であるマグナエンターテイメント社(Magna Entertainment Corp.: MEC)とチャーチルダウンズ社(Churchill Downs Inc.: CDI)に早期の支援を求め、これが組合存続の手がかりとなった。

 メヨックス氏は、「MECとCDIから絶大な支援を受けました。両社の支援がなければ騎手組合の再建は不可能でしょう。騎手たちからの変わらない支援のおかげでもあります。彼らは組合存続のために本当に良く取組んでくれました」と述べた。

 メヨックス氏は、民事再生が認められたので騎手組合に対する競馬場の信頼が急速に回復するだろうと述べた。

 同氏は、「現在、再建計画に対する同意を、29競馬場から文書で、その他のいくつかの競馬場とは口頭で取り付けています」と述べた。

 メヨックス氏と騎手組合はまた、キーンランド協会(Keeneland Association)のニック・ニコルソン(Nick Nicholson)会長、マンリー氏、南カリフォルニアサラブレッド(Southern California Thoroughbred)のオーナーであるマイク・ベロ(Mike Bello)氏および全米サラブレッド競走協会(National Thoroughbred Racing Association)の支援にも謝意を表した。

 騎手組合は12月7日から9日まで、ネヴァダ州ラスベガスで年次総会を開催する予定である。

By Frank Angst

[thoroughbredtimes.com 2008年12月4日「Jockey’s Guild emerges from bankruptcy」]


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