ユーベット社、海外賭事会社を閉鎖(アメリカ)[その他]
ユーベット社(Youbet.com)は、子会社である海外賭事会社のインターナショナル・レーシング社(International Racing Group: IRG)を数ヵ月以内に閉鎖すると発表した。
IRGは、オランダ領アンティル諸島キュラソーを本拠とするリベートショップで、オレゴン州にある中継センターを通じて賭事事業を米国向けに展開していた。ユーベット社は2月12日に、2007年10月から売上げが減少していたこの賭事の受付を、2月15日に終了する予定であると発表した。
ユーベット社は、IRGとネバダ州にあるその子会社イッツ・オール・グッドバディ社(It’s All Good Buddy Inc.)を2005年6月、300万ドル(約3億6,000万円)で買収したが、今回のIRGの閉鎖により、従業員の退職金等50万ドル(約6,000万円)、リース債務の清算金20〜30万ドル(約2,400万円〜3,600万円)を出費することになるだろう。
IRGが会員の預託金払戻請求に応じなかった(オレゴン州での賭事事業ハブとして契約違反となる)ため、オレゴン州競馬委員会(Oregon Racing Commission)は2007年10月、IRGに賭事事業免許停止を通告した。IRGは、このとき当局の捜査を受けたことが原因で顧客を失い、従業員を削減してきた。
連邦検事事務所(U.S. Attorney’s Office)の捜査の一環としてIRGの口座から150万ドル(約1億8,000万円)が差し押さえられた。
IRGはまた、連邦当局によるIRGの会員についての捜査が進行中であったため、2007年のブリーダーズカップ(Breeders’ Cup World Championship)の馬券発売を許可されなかった。
ユーベット社の見積もりでは、IRGは第4四半期におよそ990万ドル(約11億8,800万円)の減益となる。
ユーベット社がIRGを買収する前、すでにIRGは、違法賭事と八百長競馬を行った賭博組織に対する連邦政府起訴状に名前が挙げられていた。しかしIRGはその捜査では起訴されなかった。
By Jenny Blandford
(1ドル=約120円)
[thoroughbredtimes.com 2008年2月14日「Youbet to close International Racing Group」]