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2009年06月25日  - No.25 - 1

カリフォルニア馬主会、サンタアニタ 競馬場買収に興味(アメリカ)[開催・運営]


 カリフォルニア・サラブレッド馬主会(Thoroughbred Owners of California: TOC)は、サンタアニタ競馬場の買収に関して“入札申込書”を提出した。

 TOCがサンタアニタ買収に関心を持っていることは、最初にポーリック・リポート(Paulick Report)で報じられ、6月4日にTOCのドゥルー・コウトー(Drew Couto)会長が事実を認めた。

 コウトー会長はサラブレッドタイムズ誌に対し、「現在、入札資格認定通知書が来るのを待っています」と述べた。

 同会長は、入札の詳細や誰が買収に関わっているかは明らかにできないと述べた。

 サンタアニタ競馬場は、マグナエンターテイメント社(Magna Entertainment Corp.: MEC)が所有し、破産手続きの一環として競売に付している5競馬場のうちの1つである。破産処理を専門的に扱っているミラーバックファイア社 (Miller Buckfire & Co.)が、MECの財産の売却と入札有資格者の決定を行っている。

 入札申込書の提出期限は5月27日とされていた。入札有資格者は7月31日の締切までに正式に入札しなければならない。

 破産手続に詳しい情報筋によれば、最終選考に残った入札者に関する情報は9月上旬に正式に落札者が決まるまで公表されることはない。関連する法的義務を履行するのにどれだけ時間が掛かるか分からないが、売却はその義務履行後に完結することになる。

 しかしながら情報筋は、MECは売却手続きの完結前であればいつでも、“隠れ馬入札(stalking horse bid 訳注:破産企業の資産が競売される際に、低価格での落札を防ぐために倒産企業の要請を受けた者が行う入札)”を行うことができ、あるいはサンタアニタ競馬 場の売却を取り止めることもできると述べた。

 サンタアニタ競馬場のロン・チャールズ(Ron Charles)場長は、「サンタアニタ競馬場はMECにとっては最も利益を生み最も価値のある本当にダイヤモンドのような財産なのです」と述べた。

By Larry Stewart

[thoroughbredtimes.com 2009年6月4日「TOC interested in buying Santa Anita Park」]


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