ベッティング・エクスチェンジは インターネット賭博禁止法に触れるか (アメリカ)[開催・運営]
米国でベッティング・エクスチェンジ賭事事業を行う場合、法的な制約を受けることは間違いない。しかし、どのような制約を受けるかは定かでない
米国において、競馬を対象としたインターネット賭事は、2006年違法インターネット賭博禁止法(Unlawful Internet Gambling Enforcement Act)による禁止対象から除外されている数少ない賭事活動の1つである。それにベッティング・エクスチェンジが含まれるかどうかは明らかではない。また、この禁止法は政府の見直しを受けるかもしれない。
ベットフェア社(Betfair)の業務部門担当の常務取締役であるマーク・デービス(Mark Davies)氏は、米国においてベッティング・エクスチェンジはすでに合法である可能性があると確信している。
デービス氏は、「新たな規制の要否が問題になると世間一般には考えられていますが、そのような問題はなく、新たに法律を制定する必要はないでしょう」と述べた。
パリミューチュエル賭事の定義もまた、州レベルでの問題となるだろう。
カリフォルニア・サラブレッド馬主会(Thoroughbred Owners of California)のドゥルー・コウトー(Drew Couto)会長は、「いくつかの法令の改正が必要と思われます。個人的見解ですがカリフォルニアの州法ではベッティング・エクスチェンジは合法だと思います。なぜなら、ベッティング・エクスチェンジも賭事客の間で賭事が行われるので、パリミューチュエルと見なされ、賭金から一定の控除があり、控除された残りの賭金は賭事客に払い戻されるからです」と語った。
結局のところ恐らく、賭事客同士で賭事を行い第三者(ベッティング・エクスチェンジ運営者)が手数料を取るのがパリミューチュエルであるかどうかを判定することとなろう。ベッティング・エクスチェンジは財政難に陥っている州には魅力ある新たな収入源と映るので、現在の経済危機は有利に働くかもしれない。
裁判も起こりうる。西オーストラリア州はベッティング・エクスチェンジを規制していたが、2008年に、裁判所は規制はベットフェア社に対して不公正な商業規制であると判定した。
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By Frank Angst
[Thoroughbred Times 2009年2月7日「Exchanges would face muddled Internet wagering laws」]