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海外競馬ニュース
2010年04月15日  - No.15 - 1

キーンランド協会、9月1歳馬セールの形式を再編成(アメリカ)[生産]


 キーンランド協会(Keeneland Association)は購買者とコンサイナーを説得し、市場の変化に適応させるために、9月の1歳馬セールの形式を大幅変更した。

 すなわち2009年には月曜日と火曜日の朝300頭が上場されるセレクトセッションのみが行われていたが、2010年のセールは、9月12日(日)と13日(月)に100頭ずつが上場される2日間の“ブック1(セレクト)セッション”から開始される。さらに、これらのセッションは夜間開催となるだろう。

 セレクトセッションの後には、1日約325頭が上場される4日間の“ブック2セッション”が続く。9月18日(土)の中休みを経てセールは再開される。セール閉幕日は、上場馬の数が決定すれば9月25日あるいは26日に確定されるだろう。

 キーンランド協会の役員たちは、新形式は以前と同じ頭数の売却を可能にするだけではなく、より落ち着いた雰囲気を買い手と売り手の双方にアピールするだろうと述べた。

 キーンランド協会の会長兼CEOであるニック・ニコルソン(Nick Nicholson)氏は3月4日の記者会見において、「私たちはここ数年、現在の経済動向と買い手と売り手双方のニーズに合った形式を開発するために、顧客たちとりわけコンサイナーたちと一緒に取り組んできました。新形式は変わりつつあるサラブレッド産業を反映しています」と語った。

 販売理事であるジェフリー・ラッセル(Geoffrey Russell)氏は、「新形式は経済状況が国内外でゆっくりと立ち直り始めている時期に、市場に安定性と継続性を作り出す一助となるでしょう」と語った。

 この変更は、キーンランド協会が2003年に7月の1歳馬セレクトセールの実施を取り止めて以来最も大きなものである。2日間のセレクトセッションは、社交的な雰囲気の“ブティック型”であった7月セールの復活といえる。

 ニコルソン氏は、「実行された大幅な変更は、人々の旅行習慣、購買団体の構成のほか購買者がレキシントンにどれぐらい長く滞在できるかを考慮してなされ、いくつかの画期的なものが含まれています」と語った。

 ニコルソン氏は、「キーンランド協会は約3年前にこの形式変更を話し合い始め、過去2年の市場での経済低迷がなければ2009年に着手する予定でした」と述べた。ニコルソン氏とラッセル氏はいずれも、今回の形式変更は競争相手のファシグ・ティプトン社(Fasig-Tipton)のオーナーが最近代わり、攻撃的な姿勢をとるようになったこととは関係ないと語った。

By Tom LaMarra

[The Blood-Horse 2010年3月13日「Keeneland Shakes Up Format of September Yearling Auction」]


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