海外競馬ニュース
2010年04月22日 - No.16 - 2
競馬の殿堂入り、投票手順が変更される(アメリカ)[その他]
国立競馬博物館(National Museum of Racing)の役員会はこのたび競馬の殿堂入りの投票ルールを変更し、このことにより1つの部門において複数の候補が選出できるようになる。これまでは、4部門からそれぞれ1候補を選出する投票が行われていた。新しい投票手順においても、(1) 牡馬、(2) 牝馬、(3) 騎手、(4) 調教師の4つの部門は、そのまま維持される。調教師部門においては、過去25年間実際に活動していた調教師が対象となる。
国立競馬博物館のステラ・セイヤー(Stella Thayer)会長と殿堂入り選定委員会のエド・ボーエン(Ed Bowen)委員長は声明において、「この変更により、複数が殿堂入りを果たす部門がある一方で、殿堂入りのない部門が出てくる年もあるかもしれません。私たちはこのことが殿堂入り選定の質をさらに上げることになると確信しています。この変更は、役員会および殿堂入り選定委員会の多くのメンバーの意見が反映されたものです」と述べた。
殿堂入り選定委員会は毎年、8〜10候補からなる候補リストを作成することになるが、各部門からの候補が同じ数である必要はない。投票者は部門にかかわらず4候補を選んで投票するよう求められる。
年に一度の競馬の殿堂入り式典は、ニューヨーク州サラトガスプリングスで8月上旬に開催される。
[Thoroughbred Times 2010年3月11日「Hall of Fame changes voting procedures」]