ワールドカップの英国戦のために日曜日の競馬場の入場者減少(イギリス)[開催・運営]
英国競馬は、ワールドカップで英国がドイツと対戦した6月27日の入場者数がすべての競馬場で大幅に減少し、その集客において打撃を受けた。
賞金総額5万ポンド(約700万円)のブリタニア・イングリッシュ・サマー・ナショナルを開催したアトクセター競馬場では、入場者数は約6,000人減少した。ソールズベリー競馬場は40%の入場者数の減少を報告し、ウィンザー競馬場の入場者数は3分の1減少した。
昨年同じ競馬番組が1万4,000人の人々を惹き付けたアトクセター競馬場には、8,000人余りの人々しかいなかった。南アフリカから届けられるサッカーの試合中継は、内馬場の真ん中に設置された第2大型スクリーンで観ることができた。
同競馬場のデヴィッド・マクドナルド(David McDonald)場長は、「これは大損害ではありません。ワールドカップの特に英国対ドイツ戦は、私たちの競馬場の観客にどれほどの影響を及ぼすのか心配していた巨大スポーツイベントです。明らかに影響はありましたが、予想していたほどではありませんでした。実際は素晴らしい雰囲気が生まれ、私たちは満足しています」と語った。
同氏は、「この日は家族連れの観客が多く訪れました。私たちの目標は競馬ファンとサッカーファンの両方を迎え入れることであり、第2大型スクリーンを設置するために莫大な投資をしたおかげで、それを達成できました」と付言した。
ウィンザー競馬場の入場者数は3,200人をわずかに下回り、これは予想よりも約35%下回るものであった。
同競馬場のジョン・プーリン(Jon Pullin)場長は、「私たちは英国チームが試合をするときはいつも入場者数の減少に苦しみますが、その中で"家族サービスデー"は程よく健闘し、入場者全員が晴天のもと素晴らしいひとときを過ごしたと思います」と語った。
ソールズベリー競馬場の入場者数の減少は、サッカーの日程とちょうど重なったために予想外というわけではなかった。
同競馬場の馬場取締委員であるジェレミー・マーチン(Jeremy Martin)氏は、「私たちの競馬場には昨年の同じ競馬番組の40%減である2,700人の入場者しか訪れませんでしたが、英国対ドイツ戦と重なったので予想はついていました」と語った。
By Jon Lee
(1ポンド=約140円)
[Racing Post 2010年6月28日「Fall in Sunday crowds because of England's World Cup fixture」]