凱旋門賞の賞金総額、今後約10年で3割の増加(フランス)[開催・運営]
9月12日、凱旋門賞(G1)の賞金が早ければ2018年までに530万ユーロ(約6億3,600万円)に増額されるだろうと発表された。
カタール競馬・馬術クラブ(Qatar Racing and Equestrian Club)は、引き続き2022年までロンシャン競馬場の看板レースである凱旋門賞のスポンサーを務め、賞金はその間着実に増額されるだろう。
フランスギャロ(France Galop)の事務総長であるユベール・モンザ(Hubert Monzat)氏は9月12日、「凱旋門賞の賞金総額は400万ユーロ(約4億8,000万円)ですが、これは2013年から2017年までの間に480万ユーロ(約5億7,600万円)に引き上げられ、2018年から2022年までの間には530万ユーロ(約6億3,600万円)まで引き上げられるでしょう」と語った。
同氏は、「英国およびアイルランドの競馬が財政問題を抱えている一方で、私たちは持ちこたえており、フランスの賞金額水準は現在のレベルを維持するでしょう」と付け加えた。
同氏はまた、ロンシャン競馬場が1966年以来改修されていないことについて触れ、「決定は年内になされるでしょう。凱旋門賞開催は、改修が行われる1年の間はおそらくシャンティイ競馬場に移されるでしょう。カタールのパートナーは、改修がなされるときには全面的に支援してくれるでしょう」と付言した。
世界の高額賞金レース | ||
レース名 | 2010年の賞金 | |
ドバイワールドカップ | 651万ポンド | (約9億1,140万円) |
ジャパンカップ | 409万ポンド | (約5億7,260万円) |
メルボルンカップ | 362万ポンド | (約5億680万円) |
ブリーダーズカップクラシック | 326万ポンド | (約4億5,640万円) |
ドバイデューティーフリー | 326万ポンド | (約4億5,640万円) |
ドバイシーマクラシック | 326万ポンド | (約4億5,640万円) |
凱 旋 門 賞 | 313万ポンド | (約4億3,820万円) |
By Desmond Stoneham
(1ユーロ=約120円、1ポンド=約140円)
(関連記事)海外競馬ニュース 2008年No. 2「凱旋門賞、芝の最高賞金レースへ (フランス)」
[Racing Post 2010年9月13日「Qatar to provide big-race prize-money boost」]