オークツリー開催、ハリウッドパーク競馬場での施行が承認される(アメリカ)[開催・運営]
オークツリー競馬協会(Oak Tree Racing Association)は9月10日、その開催をハリウッドパーク競馬場に移行させるための承認を得た。
カリフォルニア州競馬委員会(California Horse Racing Board: CHRB)は、ハリウッドパーク競馬場で22日間行われるオークツリー開催に対する競馬運営免許の更新を、賛成5票、反対0票および棄権1票で可決した。オークツリー開催は当初、サンタアニタパーク競馬場で26日間行われる予定であったが、CHRBは8月19日、サンタアニタ競馬場の人工馬場に関する懸念を理由に同競馬場でのオークツリー開催を却下した。
オークツリー競馬協会は、木曜日と金曜日にそれぞれ3日ずつ行う計6日の夜間開催を計画している。同協会の役員は、この構想はファン層を広げ、若年層を惹きつけるだろうと述べた。
競馬関係者の団体はこの計画を承認した。オークツリー開催は9月30日(木)夜に開幕し、週に4〜5日開催されるだろう。
ハリウッドパーク競馬場のジャック・リーボー(Jack Liebau)場長は、「私たちは、ファン層を若返らせることがどれだけ重要か考慮に入れなければなりません」と語った。
CHRBのメンバーは、拡大された夜間開催の計画が急な話であったことと、北カリフォルニアで午後に開催を予定しているゴールデンゲートフィールズ競馬場に潜在的な影響を与えるおそれがあることについて、懸念を表明した。承認の投票を棄権したジョン・ハリス(John Harris)氏は、競馬開催の終了後に精査できるよう収益予測を見てみたいと語った。
ゴールデンゲートフィールズ競馬場の総支配人であるロバート・ハートマン(Robert Hartmann)氏は、「このことは実際に私たちに被害を与えると思います。私たちが競馬を開催しているときに、同時に南カリフォルニアの競馬映像を流すことには重大な意味があります。しかし、このことが州の他の地域にとって良いことなのであれば、私たちに選択肢はありません」と語った。
リーボー場長は、カリフォルニア州の馬券売上げの減少は電話投票賭事(advance deposit wagering: ADW)によって埋め合わされるだろうと述べ、「ADWは夜間開催においては大きな効果があるでしょう」と付け足した。
オークツリー競馬協会の上席副理事長であるシャーウッド・チリングワース(Sherwood Chillingworth)氏は、オークツリー開催における下級条件競走の賞金は増加し、おそらく開催終了時には前年より50万ドル(約5,000万円)多く支払われるだろうと述べた。
また、オークツリー競馬協会とハリウッドパーク競馬場は、デイリーレーシングフォーム紙(Daily Racing Form)を購入しない若年層と常連客を狙った拡大番組表の販売を始めるだろう。この番組表には、過去の競走成績、払戻金および他の特別記事が掲載されると同協会の役員は述べた。
By Tom LaMarra
(1ドル=約100円)
(関連記事)海外競馬ニュース2010年No.27「ストロナック会長とオークツリー競馬協会、2010年オークツリー開催について妥協」
[bloodhorse.com 2010年9月10日「Oak Tree at Hollywood Park Meet Licensed」]