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海外競馬ニュース
2010年10月21日  - No.42 - 2

サンタアニタ競馬場、プロライド馬場の 撤去作業に着手(アメリカ)[その他]


 サンタアニタ競馬場の職員と競馬関係者は、同競馬場の新しいダート馬場における土の調合に関して最終決定を行う一方、作業チームは10月11日に現在敷設されているプロライド馬場の撤去に取り掛かる。

 同競馬場が9月30日に発表した声明によれば、新しい馬場は12月6日から調教に使うことができるだろう。毎年恒例の冬・春開催は12月26日に開幕する。

 サンタアニタ競馬場のジョージ・ハインズ(George Haines)場長は、「フランク・ストロナック(Frank Stronach)会長は、競馬場に通う常連顧客が最も心地よく感じ、馬主、騎手および競馬関係者の多くが馬を競走させることを最も快く感じるような、最先端で完全自然素材のダート馬場を敷設することを明言しました」と語った。

 同場長は、「ここに到達するまでにかなりの時間と多大な費用がかかりました。この計画に着手するために必要とされていた許可を得るために、我々の要求に対処してくれたアルカディア市に、心から感謝します」と付け足した。

 ハインズ場長によれば、プロジェクトマネージャーであるテッド・マロイ(Ted Malloy)氏は、9月28日に行われた競馬関係者との会合を経て、土の調合をどのようなものにするかについてほぼ同意している。

 また同場長は、およそ40年間競馬場の管理をしてきた経験を持つマロイ氏は全米のいくつかの地域において馬場敷設を監督した経験があると語った。

 そして同場長は、「神聖な場所であるここサンタアニタ競馬場の馬場に実際立ってみて、この馬場が自然なダート馬場に戻ることにわくわくしています。サンタアニタ競馬場を訪れる競馬ファンや競馬関係者も、12月26日に競馬が再び行われることを切望していると述べました」と語った。

 マロイ氏は、安全性は最優先事項であると次のように述べた。

 「いつどこで競馬場を建てようとも、私の主な関心事は馬と騎手の安全です。サンタアニタ競馬場の新しい馬場は、ガルフストリームパーク競馬場やチャーチルダウンズ競馬場およびサラトガ競馬場のオクラホマ馬場に似たものになるでしょう。私たちが直面している最大の難題は、土の適切な調合法を見つけ出すことです」。

 「私たちは8インチ(約20.3 cm)の路盤の上に9インチ(約22.9 cm)の砂と粘土の混合物を敷きます。そしてそれにハローを掛けてクッションとすることができますし、また時速40マイル(約64 km)で走る馬の重みに耐えるように押し固めることができます。これにより、天気や馬の走行状況によって、必要に応じてクッションを調整することが可能となります」。

 マロイ氏は、競馬開催時にかなりの大雨に見舞われた場合に、新しい馬場は現在の人工馬場とは違って大部分で真下に排水することはないだろうと述べた。同競馬場は過去3年間において、大雨が降った後の人工馬場の水はけが悪かったために、競馬開催を中止せざるを得なかった。

 マロイ氏は、「この新しい馬場は粘土と砂の混合であり、多くの水分が走路の内側に流れ、残りが蒸発するという点においては、従来のダート馬場と同じ状態になるでしょう。数年前にここにあったダート馬場は、かなり多くの粘土を含んでいたので、これを重機で押し固めると非常に硬い馬場となっていました。私たちはこのような状態は避けたいと思っています」と語った。

 マロイ氏は、馬場表面9インチ(約22.9 cm)の土の調合を望ましい状態にするために、サンタアニタ競馬場に敷設される土は現場で調合されるだろうと語った。

 同氏は「私たちはここで表面の層を混合する必要があります。現地で材料のほとんどを見つけることが出来ましたが、粘土は少し遠距離の場所から取り寄せられるでしょう。この方法で、私たちは混合プロセスを現場で監督し、まさに求めているものとなるよう確かめることができます」と付け足した。

 ハインズ場長は、サンタアニタ競馬場は競走を行うのに最も良いダートを見つけるため徹底調査を実施したと述べた。

 同場長は、「私たちは利用できる最良の土を使う予定であり、それがニーズに応えることになるだろうと自信を持っています。1日8〜10レースが施行されることに加え、1日2,000頭が調教に利用すると予想されますので、適切な材料とその適切な調合を行うことは必須です。それは素晴らしい馬場となるでしょう」と語った。

 サンタアニタ競馬場は、自然のダート馬場に戻すためにカリフォルニア州競馬委員会(California Horse Racing Board: CHRB)からのルール適用に関する免除を要求していた。CHRBは10月に決定を下すと見られているが、現在のルールでは、サンタアニタ競馬場のような主要サラブレッド競馬場は人工馬場で競馬を施行する場合のみ競馬運営の免許が与えられている。

 更なる情報とビデオインタビューを閲覧する場合は、以下のサンタアニタ競馬場のホームページ(www.santaanita.com)にアクセスされたし。

[bloodhorse.com 2010年9月30日「Santa Anita to Begin Pro-Ride Removal Oct. 11」]


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