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海外競馬ニュース
2010年10月28日  - No.43 - 2

カリフォルニア州、ベッティング・ エクスチェンジ事業を認める(アメリカ)[開催・運営]


 9月23日にベッティング・エクスチェンジの導入の途を開く法律がカリフォルニア州で可決されたことから、ベットフェア社(Betfair)が実入りの良い米国の賭事市場にしっかりした足場を築く可能性が強まった。

 ベットフェア社が事業の株式公開を推し進めることを発表したのと同じ週に、2010年末に引退するカリフォルニア州のアーノルド・シュワルツェネッガー知事は、2012年5月から同州でベッティング・エクスチェンジ事業を立ち上げることを認める法案に署名した。

 ベットフェア社は賭事運営免許を約束されている訳ではないが、米国のインターネット賭事業者で競馬テレビネットワークのTVG社を所有していることから、米国でベッティング・エクスチェンジのモデルを確立するのに好都合な立場にある。

 賞金を下支えしてブリーダーズカップを恒久的に西海岸に惹きつけるために、州内競馬場が賭事からの取り分を増加させることのできるこの法律をベットフェア社は後押ししていた。また、ベッティング・エクスチェンジがカリフォルニア競馬に十分な資金を還元しない場合には、競馬統轄機関に拒否権を与えるということに同社は同意した。

 ベッティング・エクスチェンジを承認する議論の初期段階においては、MIディベロップメンツ社(MI Developments Inc.)、サンタアニタ競馬場の馬主、負け馬に賭けることを不快に感じているカリフォルニア州の調教師から反発があった。ベッティング・エクスチェンジの運営開始は、競馬統轄機関、競馬場および競馬関係者が採用する商業協定にすべて掛かっているが、ベットフェア社は、米国でのベッティング・エクスチェンジは利益に課税されている英国とは異なる条件の下でなされるので、カリフォルニア州の競馬により多くの資金を還元することができるだろうと主張した。

 ベットフェア社の競馬担当のスティーブン・バーン(Stephen Burn)部長は9月24日、次のように語った。「私たちは州知事がこの法案を承認したことを歓迎しており、顧客と競馬界のためになるベッティング・エクスチェンジ賭事を導入するために、それぞれの団体と一緒に取り組むことを楽しみにしています」。

 「カリフォルニア州は、競馬を活性化させる革新的な方法を検討している米国の州の1つです。私たちベットフェア社は、カリフォルニアの競馬産業にとって役に立つ可能性のある多くの資産を有していると確信しています」。

By Jon Lees

[Racing Post 2010年9月25日「Boost for Betfair as California gives exchanges the go-ahead」]


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