フロリダおよびケンタッキーの競馬場、スポンサー収入増加(アメリカ)[開催・運営]
レキシントンのセリ会社ファシグ・ティプトン社(Fasig-Tipton)は、フロリダ州のガルフストリームパーク競馬場において2010年に新たな開催“ファシグ・ティプトン・フィリー・フェスティバル”を開幕するにあたり、同競馬場の競走へのスポンサー資金を増加させることを決めた。一方、ケンタッキー州のチャーチルダウンズ競馬場で施行されるダービートライアルS(G3)の総賞金額は、新しいスポンサーの下で倍増する。
ガルフストリームパーク競馬場の役員は、ファシグ・ティプトン社がフィリー・フェスティバル開催および賞金額25万ドル(約2500万円)のファウンテンオブユースS(G3)のタイトルスポンサーとなると発表した。ファシグ・ティプトン社は2009年に初めてファウンテンオブユースSへの資金提供を行なったものであり、同競走はフロリダダービー(G1)のステップレースとして定着している。
ファシグ・ティプトン・フィリー・フェスティバルは2月27日に開催されることが予定されており、その日の番組にはデヴォナデールS(G3)、サビンS(G3)、ベリーワンS(G3 芝)およびハニーフォックスS(G3 芝)が含まれている。
ファシグ・ティプトン社のボイド・ブラウニング(Boyd Browning)社長は、「このことは私たちに、優秀な競走馬ばかりでなく、弊社のセリで購買された一連の優良2歳馬の活躍を見せるチャンスを与えるでしょう」と述べた。
なお、ファシグ・ティプトン社はこのフェスティバルに合わせて、3月2日にコールダー競馬場の近くで2歳調教馬のセレクトセールを開催することを予定している。
また、馬主のロバート・ラペンタ(Robert LaPenta)氏は4月24日施行のダービートライアルS(G3)のスポンサーとなる。同競走は、数々のステークス競走を制したラペンタ氏の所有馬にちなんでクリフズエッジ・ダービートライアルS(The Cliff’s Edge Derby Trial)と改名される。ダービートライアルの総賞金額はこれまでの10万ドル(約1000万円)から20万ドル(約2000万円)に倍増され、その競走距離はチャーチルダウンズ競馬場の1周である1600 mに戻される。
なお、ダービートライアルの冠名になったクリフズエッジは、ニック・ジトー(Nick Zito)調教師に管理され、2004年のトヨタブルーグラスS(G1:ケンタッキーダービー前哨戦)を制し、ケンタッキーダービーで1番人気であったが、スマーティージョーンズ(Smarty Jones)の5着に終わった。クリフズエッジは現在、ケンタッキー州ミッドウェイのマルゴー牧場(Margaux Farm)に繋養されている。
By The Blood-Horse staff
(1ドル=約100円)
[The Blood-Horse 2010年1月16日「Florida, Kentucky racetracks get boost from sponsorships」]