英国チャンピオンズシリーズ、豪華なスポンサー契約を締結(イギリス)[開催・運営]
5つのカテゴリーから成りトータルで35レースを施行する新設の英国チャンピオンズシリーズ(British Champions Series: BCS)は、カタールを拠点とする民間投資持株会社であるQIPCOとのスポンサー契約に合意した。
BCSは、この2年間にわたるスポンサー契約料は数百万ポンド(数億円)に上ると発表した。
QIPCOは、BCSのタイトルパートナーとして新設シリーズの競走に冠名をつける権利を独占し、英国平地競走シーズンのクライマックスを飾るアスコット競馬場での総賞金300万ポンド(約4億2,000万円)の新たな英国チャンピオンズデーに対する全面提携権を得ることになる。この開催日は、英国で今までで最も豪華なものとなるだろう。契約の一環としてQIPCOは、ニューマーケット競馬場のローリーマイルコースで施行されるギニーフェスティバルの正式パートナーにもなる。この開催日は英国2000ギニー(G1)と英国1000ギニー(G1)が開催され、BCSの皮切りとなる。また、グロリアス・グッドウッド・フェスティバルにおいて開催されるBCSの重要レースであるサセックスS(G1)についてもパートナーとなる。
QIPCOのCEOであるハマド・ビン・アブドゥラ・アル・サーニ殿下(Sheikh Hamad bin Abdullah Al Thani)は、この契約は不動産、建設、石油およびガスにおいて投資を行っている同社の認知度を高めることになるだろうと述べた。
そして次のように語った。「威信と質の高さでよく知られている英国の最高の平地競走で構成され世界で最も有名なレースの多くを含むBCSは、QIPCOにとって、英国および世界中で新しい投資とビジネスを展開するための理想的な手段となるでしょう。種牡馬マクフィ(Makfi)を所有しているカタールブラッドストック社(Qatar Bloodstock)を通じて、私たちはすでに英国競馬と英国の生産界との関係を持っています。BCSは私たちが情熱を持っているビジネスでもあり、私たちはそのタイトルパートナーとなることを光栄に思っています」。
今回の契約は、スプリント、マイル、中距離、長距離および牝馬の5つのチャンピオン戦を含むシリーズは熱狂で迎えられるであろう、とBCSのCEOカール・オリバー(Karl Oliver)氏は述べた。
そして、「このシリーズによって、英国競馬への新たな実体のある投資を惹きつけることができたことに非常に満足しています。私たちは、QIPCOがスポンサーを務める第1回目のBCSを開催し、馬、騎手、ファンが一体となり、素晴らしいものとなることを楽しみにしています」と語った。
By Frank Angst
(1ポンド=約140円)
[thoroughbredtimes.com 2011年3月25日「British Champions Series lands lucrative sponsorship deal」]