三冠競走を優勝したクリュゲ元騎手、72歳で一鞍騎乗(アメリカ)[その他]
ジャン・クリュゲ(Jean Cruguet)元騎手はすでに三冠競走を制覇したことで、わずかな騎手しか獲得できない名声を手に入れている。
クリュゲ氏は4月、どの騎手も成し遂げていないことをしようとしている。
1977年にシアトルスルー(Seattle Slew)に騎乗し三冠競走すべてを制した現在72歳のクリュゲ氏は、4月27日にキーンランド競馬場でジャン・ポール・ピュセック(Jean Paul Pucek)調教師の管理馬に一鞍騎乗することで自身の妻に敬意を表するつもりであると述べた。
クリュゲ氏は3歳牝馬限定のスターター競走アローワンスでラトーススペシャル[Ratoath Special 鹿毛・父インクルード(Include)]に騎乗するだろう。
ケンタッキー州ヴァーサイルスに住むクリュゲ氏は、「そのレースに勝てなかったら、すごくがっかりするでしょう」と述べた。
その日ジョッキーたちは獲得賞金の一部を永続的障害者騎手基金(Permanently Disabled Jockeys Fund)に寄付することを依頼されており、クリュゲ氏は獲得した賞金すべてをその慈善団体に寄付するつもりであると語った。
2010年9月28日にその妻が長い闘病生活の後に逝去したクリュゲ氏は、「私はただ私の妻ドゥニーズ(Denise)のために騎乗するのです。彼女の看病をしているときに、彼女は私が何か特別なことをやり残していると言ったので、私は彼女のために騎乗することにしました。彼女が私が騎乗することを望んでいて、また競馬場で私のことを見守ってくれることは分かっています」と語った。
フランク・アモント(Frank Amonte Sr.)氏は2005年8月にサフォークダウンズ競馬場で一鞍騎乗したときに69歳であり、アメリカのサラブレッド競馬場においてレースを優勝した最年長騎手であるとされている。同氏は71歳で、ニューヨーク州でこれまで騎乗した騎手の中で最年長の騎手となった。
プュセック調教師は、「クリュゲ氏は調教で馬に乗っており、昔と同じように鋭敏であるように見えます。彼に騎乗してもらうことに何の問題もありません」と述べた。
2,407勝しているクリュゲ氏は自身が最後に騎乗したのは1996年であると述べた。シアトルスルーに加え、フランス生まれのクリュゲ氏はアーツアンドレターズ(Arts and Letters)、ホイストザフラッグ(Hoist the Flag)、ボールドリーズン(Bold Reason)およびサンサン(San San)のような超一流馬に騎乗している。
By Bob Ehalt
[thoroughbredtimes.com 2011年4月1日「Triple Crown jockey Cruguet, 72, to ride single race at Keeneland」]