イタリアのリスポリ騎手、海外進出に前向き(イタリア)[その他]
イタリアで年間最多勝利の記録を打ち立てたことのあるウンベルト・リスポリ(Umberto Rispoli)騎手は、自身の騎乗能力を海外の競走で試すことに前向きである。
22歳のリスポリ騎手はイタリアを離れて騎乗することを経験していないわけではない。2007年から2008年にニューマーケットを拠点とするマルコ・ボッティ(Marco Botti)調教師のもとで騎乗したことがある。
リスポリ騎手は今年(2011年)の冬に、日本の阪神競馬場でグローバルスプリントチャレンジの2つ目のレースである3月の高松宮記念(G1)をキンシャサノキセキで優勝するとともに、京都競馬場でG2を2勝する(日経新春杯、京都記念)など大活躍した。
リスポリ騎手は次のように語った。「海外で騎乗することを考えていることは確かです。このことは英国を去った時から私の心の中にありますが、残念なことに今のところ何のオファーも受けていません」。
「もし挑戦しフルに生かせるチャンスをもらえるのであれば、私はゼロから始める気持ちさえあります」。
「確実なものを捨てて不確実な方向へ向かうのは時には正しい行為ではありませんが、私はリスクを負うことが好きですし、馬も騎手という職業も大好きです」。
リスポリ騎手はピサにある見習い騎手学校を卒業の後、2005年2月に初勝利を挙げ、その年に82勝を挙げ最優秀見習い騎手となった。
同騎手は過去2年イタリアにおいてリーディングジョッキーであり、現在のところ1位のファビオ・ブランカ(Fabio Branca)騎手に18勝及ばない70勝で4位となっている。
2009年にリスポリ騎手は、フランキー・デットーリ(Frankie Dettori)騎手の父であるジャンフランコ・デットーリ(Gianfranco Dettori)騎手が持っていたイタリアの1シーズン勝利数の記録を上回った。ジャンフランコ・デットーリ騎手は1982年に229勝を挙げたのに対して、リスポリ騎手は2009年に245勝を挙げた。
By Francesco Rossi
[Racing Post 2011年7月4日「Italian champ Rispoli keen for foreign move」]