BBC、チャンピオンズデーの放映権を獲得 (イギリス)[開催・運営]
英国の看板テレビ局であるBBCがチャンネル4を負かし、アスコット競馬場で施行される英国チャンピオンズデーを地上波で放映する2年契約を獲得した12月10日、競馬界お気に入りのテレビパートナーとしてのBBCの立場が明確に示された。
チャンピオンSとクイーンエリザベス2世Sを目玉とする、総賞金300万ポンド(約4億2,000万円)の新しい競馬の主催者に対する意義のある後押しをする中で、BBCとチャンネル4は入札プロセスで激しい競争を繰り広げた。結果的には、BBCが魅力的な財政的提案とBBC1でチャンピオンズデーを放映する時間枠を確保していたことが、競争相手のチャンネル4を打ち負かすのに寄与した。
BBCはこの契約の下で、話題を呼んでいるこの開催のうち5レースをライブ放映するが、この開催により、究極のライバルである凱旋門賞ウィークエンドとブリーダーズカップに対して平地競走シーズン終幕時の豪華開催を新たにぶつけることになることを主催者は望んでいる。レーシングポスト紙は、地上波以外での放映権はアットザレーシズ社(At The Races)およびレーシングUK社(Racing UK)と共有するだろうと考えている。
アスコット競馬場のCEOチャールズ・バーネット(Charles Barnett)氏は、「私たちは、BBCがチャンピオンズデーの放映権を獲得したことを嬉しく思っています。なぜなら、たとえ初めの2年だけだとしても、英国の看板テレビ局であるBBCが放映してくれることで、この新しいイベントが競馬の観点から国民的重要性をもつということをすぐに認識してもらえるからです」と語った。
そして同氏は、「ロイヤルアスコット開催とキングジョージ6世&クイーンエリザベスSを放映するBBCとの長期的なパートナーとして、BBCが平地シーズン全体を通してアスコットでこのような見事な存在感を示すことを嬉しく思います」と付言した。
BBCのスポーツ番組担当のディレクターであるバーバラ・スレイター(Barbara Slater)氏は、このチャンピオンズデーを"素晴らしいイベント"と表現し、次のように述べた。「私たちは新しい視聴者を競馬に惹きつける役割を演じることを望んでいます」。
「私たちは競馬産業と築いてきた強固な関係を尊重しており、競馬の最も素晴らしい部分を視聴者にもたらし続けることを楽しみにしています」。
競馬コンサルタントのアンドリュー・トンプソン(Andrew Thompson)氏によれば、アスコット競馬場で施行される主な障害競走すべてを放映しているチャンネル4は、チャンピオンズデーはチャンネル4で放映されるのが自然の流れだと確信している。同氏は、「私たちの局の視聴者がチャンネル4でこのイベントを楽しむことができなくて残念に思います。私たちは入札プロセスにおいて、チャネル4は、平地シーズンを生き返らせるような新鮮な物語を提供し、チャンピオンズシリーズを自然なクライマックスに盛り上げることを提案しました」と語った。
By Lee Mottershead
[Racing Post 2010年12月11日「BBC lands contract to cover Champions Day」]